【半分、青い。】
北川先生の描く世界は時に私の想像を遥かに超えてきます。それはやられという痛快な気分でもあり、まさかそうくるか、と驚きでもある。それを痛快に思う人と騙されたと不快に思う人がいるとおもう。これは狙い通りだったと想います。高校受験時、はねられた犬を助けて受験失敗したが、実はその前に後に親友となる正人が片隅にその犬を寄せていたのだ。凡作は偶然の出会いで終わるがこれには二人が助けた犬は長生きしてギネス表彰されたという後日談がある、どこまでが伏線でそれが何時回収されるか最後まで見届けないと分からない。先生の凄さが表れてます!
あとは先生がこの話は後の展開に深く関わってくる重要な回で先生が“神回”と初めていった回で、高校卒業を目前にした雨の日「両方に雨が降る音はどんな感じが教えて?」と言った鈴愛に律は「傘に降る雨の音はそんなに綺麗じゃないから片耳ぐらいいい」と言う。そして雨の音がきれいに聞こえる傘を作る約束をする。
この話は特別で私は先生は涼次の雨のプロポーズの事を言っていんだと思いましたが、実は本当は最終回の七夕の日に律が約束通り雨の音が綺麗に聞こえる傘を作り鈴愛贈る事でした。まさか最終回の最後の最後であの神回の伏線が回収されようよは…これにはもう感服するしかないです。物語にあった問題全てが回収されてないと批判する人もいましたが。私に言わせれば批判ではなく単なるいちゃもんですね(´Д`)ハァ…大体人生ってそんなものでしょう?まいた種が全て花開くわけじゃないんです。それが北川先生が描いた。リアルな世界なんだとおもいます。七夕で始まり七夕で終わる物語最高ですv