最近、いろいろなSNSなどを通じて、陰謀論を目にしてしまうんですけど、いろんな主義主張でワクチンはんたーい!と言っている人たちに概ね共通しているのが「利権」かなって思っています。

 

 

 

西洋医学に不信を持っている人、自然派を謳っている人、反ワクチンのインフルエンサーたちの意見を信じ込んでいる人(偉い人たちが人口を削減しようとしている!とかワクチン打つとマイクロチップが植え込まれる!、5Gにつながる!、磁力を帯びる!などを信じている人たちは別次元かもしれまんが)、いろいろなタイプの人たちがいると思います。

 

 

 

だいたいの人が理由の一つに「何で医者がワクチン打ちたがっているのか、理由を考えたら分かる!」といって「医者と利権の話」を言い出す人が多いような印象を持っています(被害妄想だったらすみません)。

 

 

 

 

 

 

これ医療従事者意外には伝わりにくいのかもしれませんが、「医者とお金」の話をするときは大きく勤務医と開業医を区別して考える必要があると思うんですよね。

いわゆる勤務医とは大学病院や診療所、クリニックなどに勤務している医者で、経営には関与していない医者となり、病院、診療所、クリニックの経営者からお金ももらっている医者ということです。

それに対して開業医は自分で経営をしており、従業員に給料を支払っている医者、という感じでしょうか。

だいたいどれくらい日本に勤務医、開業医がいるのかググってみました。

 

 

 

医師・歯科医師・薬剤師調査」(厚生労働省、2018年)によれば、全国の医師32万7,210人のうち、医療施設の従事者は病院・診療所を合わせて31万1,963人(95.3%)を占めています。

勤務医と開業医の人数を詳しくみると、病院(医育機関附属の病院を除く)の勤務医は14万6,508人、病院(医育機関附属の病院を除く)の開設者または法人の代表者(=開業医)は5,183人、診療所の勤務医は3万2,127人、診療所の開設者または法人の代表(=開業医)は7万1,709人です。

 

 

 

と厚労省のウェブサイトにあったんですが、結局、勤務医何人で開業医が何人なんでしょう?

説明がまわりくどくて分かりづらいなと思っちゃいました。

えっと、医者が33万人近くいて、勤務医が14万6000人+3万2000人=約18万人で、開業医が5000人+7万2000人=約8万人。

あれ?残りの7万人の医者って何してるの??

 

 

 

話がそれたんで、元に戻すと、医者の大部分を占める勤務医って基本は年俸制なので頑張っても、頑張らなくても給料変わらないんですよね。

そして病院の収益は診療報酬という計算方法で決まっているので、検査をしすぎたり薬を出しすぎたり、入院期間を長くしてしまうと赤字になってしまいます。

つまり、何がいいたいかというと医者の大半を占める勤務医は、頑張ろうが、頑張るまいがお金儲けは難しく病院の経営のためには適度な検査、適度な薬の処方、適度な入院期間を調整しないといけないんですよ(だからお金を稼ぎたい勤務医はアルバイトにいったりします←病院によってはアルバイトできないところもありますが)。

 

 

 

つまり「利権」にからむようなこととは無縁な世界で生きている医者がほとんどです。

 

 

 

もちろん、開業医の先生も多くの人はまじめで患者さんの病気を治すことに一生懸命な人だと思いますが、もちろん経営のことをも考えないといけないのでバランスをとりながらの診療行為を行なっていることと思います。

 

 

 

そういった意味では一番、利権的なことをしていそうと「私が個人的に思う」のは、、、

 

 

 

開業医の先生で、サプリメントなどの補助的な治療、効果が不明な検査機器などで高額な医療費を請求している人はまず怪しいのかなと。

基本的に医学的に効果が証明されているものはすべて保険適応となっており、患者さんは3割負担だけでその恩恵を受けれるようになっているのが日本の医療システムです。

逆に言うと自由診療と言われ、高額の費用が請求されているものはその効果が証明されていない怪しいものがそれなりの割合で含まれているものと思って下さい。

つまりお金を儲けたいのであれば、いちいちワクチン接種などを進めずに、「免疫力をあげれば全ての病気が治る!!」といってサプリメントなどを高額な値段で提供するのが効率が一番いいんですよね。

 

 

 

そういうわけで、今回のコロナ騒動も誰の情報を一番信頼して聞けるのか?と質問されたら私の答えはこうなります。

 

 

 

「実際、病院で新型コロナの患者さんの治療に従事している感染症内科を専門としている勤務医の先生が発信する情報で、かつ彼らの個人的な意見ではなく論文(論文のなかでも査読と言ってその道の専門家がチェックしたのちに認められたもの)などを元に集めてきた医学的な信頼性が高いと証明されている情報」

 

 

 

つまり、それ以外の情報は、名誉教授だろうが、ノーベル賞受賞していようが、「個人の見解」で意見を述べている場合は信頼に足らないと考えています。

とくに、「テレビや新聞などで報道されない真実」と煽るようなタイトルには十分に注意して下さい。