元日の朝日新聞などに掲載された、そごう・西武の全面広告。

「さ、ひっくり返そう。」

見たことがありますか?




withnewsより

 

 

 

中央部分にお相撲さんの炎鵬関の写真が小さくあって、そこにはこんな文章がつづられています。

 

 

 

大逆転は、起こりうる。
わたしは、その言葉を信じない。
どうせ奇跡なんて起こらない。
それでも人々は無責任に言うだろう。
小さな者でも大きな相手に立ち向かえ。
誰とも違う発想や工夫を駆使して闘え。
今こそ自分を貫くときだ。
しかし、そんな考え方は馬鹿げている。
勝ち目のない勝負はあきらめるのが賢明だ。
わたしはただ、為す術もなく押し込まれる。
土俵際、もはや絶体絶命。

 

 

 

そのまま読むとネガティブな文章ですが、その下にはこうも書かれています。



「ここまで読んでくださったあなたへ。文章を下から上へ、一行ずつ読んでみてください。逆転劇が始まります」
 

 

 

こういうポスターはユーモアがあっていいですね。

最近はポスターで炎上することも多い世の中なので、前向きになれるようなメッセージを発信しているポスターは見ていて良い気分にさせられます。

 

 

 

この文言を見ていたときに、がん治療にも当てはまるなと、ふと思いました。

診断を受けたときは誰しもがネガティブな感情に襲われると思います。

でもそこからポジティブな気分を見つけ出し上手に病気と付き合っていく。

その心構えを持てると、つらいがん治療の中でも希望を持ち続けられるのかなと。

 

 

 

そう思って似たような文章を作ってみました。

不謹慎に聞こえたらすみません。

最初の文は、がんと診断されたときの心境を表したものです。

 

 

 がんの根治は、起こりうる。
 わたしは、その言葉を信じない。
 どうせ奇跡なんて起こらない。
 それでも人々は無責任に言うだろう。
 進行がんであっても最後まで立ち向かおう。
 標準治療を受けて頑張ろう。
 今こそ自分らしい生き方を貫くときだ。
 しかし、そんな考え方は捨てたほうがいい。
 どうせ治らないならあきらめたほうが気が楽だ。
 わたしはもう、何もやる気が起こらない。
 他臓器転移の発覚、私はさらに追いつめられる。

 

 

 

そして状況を受け止め、治療を頑張ろうと決心したのが、それを逆に読んだ文。

 

 


 他臓器転移の発覚、私はさらに追いつめられる。

 わたしはもう、何もやる気が起こらない。

 どうせ治らないならあきらめたほうが気が楽だ。

 しかし、そんな考え方は捨てたほうがいい。

 今こそ自分らしい生き方を貫くときだ。
 標準治療を受けて頑張ろう。
 進行がんであっても最後まで立ち向かおう。

 それでも人々は無責任に言うだろう。

 どうせ奇跡なんて起こらない。
 わたしは、その言葉を信じない。
 がんの根治は、起こりうる。
 

 

 

同じ頑張るなら、いつもポジティブな気持ちを維持していたいですね。