栄養アセスメントの方法って2つに分かれてます。
1つが前回までのSGA(subjective global assessment:主観的包括的評価)。
もう1つがこれ、ODA(objective data assessment:客観的栄養評価)です。

「客観的」って言葉がつきますので、ここでの評価は数値で評価します。
 身体計測だったり、採血だったり。
 ここでは大雑把な計測・検査項目を列挙しますので、かる~い気持ちで流してください♪
 専門用語が増えちゃうんで嫌にならないでね。

客観的栄養評価の指標-1

身体計測

■身長、体重の計測
→%理想体重(IBW:ideal body weight)、%健常時体重(UBW:usual body weight)、
 体重減少率、BMI:body mass index
■上腕三頭筋皮下脂肪厚(TSF:triceps skinfold thickness)
■上腕周囲長(AC:arm circumference)、上腕筋囲(AMC:arm muscle circumference)の算出
客観的栄養評価の指標-2

血液・尿生化学的検査

■血清タンパク
 ・総タンパク(TP) ・アルブミン(Alb)
 ・RTP(トランスフェリン、プレアルブミン、レチノール結合タンパク)
■血漿アミノ酸分析
 ・分枝鎖アミノ酸(BCAA) ・芳香族アミノ酸(AAA)
 ・Fisher比(BCAA/AAA比)
■血漿脂質
 ・総コレステロール(T-chol) ・トリグリセライド(TG)
■その他
 ・クレアチニン身長係数 ・尿中3-メチルヒスチジン排泄量
 ・尿素窒素排泄量、窒素バランス
 ・血中微量栄養素(ビタミン、微量元素)
客観的栄養評価の指標-3

免疫能

■総リンパ球数(total lymphocyte count;TLC)
■皮膚遅延型過敏反応
■免疫グロブリン
■リンパ球幼若化反応機能検査
■筋力(握力、呼吸筋力)

どうですか?むずい?
身体計測で多用するのは理想体重とBMIかな。
採血ではTP、Alb、プレアルブミン、T-chol、TGくらい。
あとは好きずきって感じでしょうか。
もちろん、全身状態を評価するって意味では、一般の検血・生化も大事ですけどね。

次回からはそれぞれの詳細について。
ついてきて下さいね♪