がんを示唆する血液検査の報告書を医師が確認しなかったため腫瘍が増殖、当時66歳の男性が死亡したとして、札幌市の遺族4人が13日、札幌厚生病院を経営する北海道厚生農業協同組合連合会と担当医師に計約7500万円の損害賠償を求める訴訟を札幌地裁に起こした。

訴えによると、男性は2001年7月、同病院で血液検査を受け、膵臓などのがんを示す結果が出た。
9月のCT検査では、放射線科が「膵がんを強く示唆する所見」と報告書を作成した。
しかしいずれも、外科の担当医は男性側に伝えなかった。
男性が11月に結果を聞きに行くと「膵腫瘍(疑い)」として入院させられたが、既に腫瘍が増殖し手術ができず02年12月、死亡した。
男性はCT検査の際、担当医に「99・9%大丈夫だと思うが、何かあったら連絡する」と言われ、入院時まで結果を問い合わせなかったという。



検査結果の報告ミス。
これもときどき報道される医療ミス。
早い段階でみつけることが命に直結する癌の検査。
忘れていたじゃすまされないミス。

しかも、99.9%大丈夫と思うっていわれたら。
何かあったら連絡するって言われたら・・・ねぇ?

膵臓癌といえば、早期に発見することが難しいといわれる癌。
だいたい見つかるとき(症状がでてるとき)は手遅れになってることが多い。
この方の場合、最初の検査の時点でどれだけの状態だったかは分からない。
でも、早く治療していれば検査を受けた5ヵ月後に亡くなることはなかったのかも。