大阪市住吉区の大阪府立病院(現大阪府立急性期・総合医療センター)で診察を受けた大阪府の鈴木雅章さん(当時34)が急性心筋梗塞で死亡したのは、医師らが十分な対応をしなかったためとして、妻の和美さん(38)が府に約7900万円の損害賠償を求めた訴訟は24日、府側が解決金約4500万円を支払うことで和解が成立した。

訴えによると、鈴木さんは1999年7月~9月、胸の痛みで同病院で5回受診し、同年9月29日未明に激痛を訴えて同病院へ運ばれたが、当直医は肋間神経痛と説明、痛みが続いていた男性を帰宅させた。
男性は帰宅直後に倒れ、2日後に死亡した。



患者が高齢者だったら同じ結果になっていたのかな?
患者さんは34歳の男性。
普通なら心筋梗塞を起こすような年齢ではない。

でも2ヶ月の間に5回も胸痛を訴えて来院してきたら異常と思うのは普通だろう。
心電図はとらなかったのだろうか?
それとも心電図変化がでなかったのかな?

最近は、成人病・生活習慣病といわれる病気が若い人にも起こっている。
30代といえども例外じゃない。


自分の知り合いにこんな人がいた。

その人は30代の循環器内科医。
奥さんも同じ職場の循環器内科医。

忙しい毎日が続いており、当直先の病院で胸の痛みを感じていた。
おかしいと思いつつもその日は当直を続けた。
当直を終えた翌朝、やはり胸がおかしい。
そう思って当直先より奥さんのいる大学病院へバイクを走らせた。
その間も胸痛に襲われていたらしく、病院の玄関まできて意識を失った。

採血、心電図の結果から急性心筋梗塞が疑われた。
そのまま緊急カテーテル検査へ。

診断はやはり急性心筋梗塞。
早急な治療が必要とされた。
そのままカテーテル治療が開始された。

治療中、Vf(心室細動)となる。
ほおっておくと数分で死に至る怖い不整脈だ。
奥さんが心臓マッサージをしながら治療を続行・・・。


奥さんの念が通じたのか、彼は一命をとりとめた。
そして現在、循環器医として元気に仕事を続けている。


若いから、それだけでは病気は否定できない。
いろんな可能性を考えて行動しないといけない時代になったと思う。