一日の尿量が100mlをきることを「無尿」といいます。

おあばあちゃんが無尿になって4日目が過ぎました。
これって天国のカウントダウンの始まりなんですよね。

おしっこがでないと、体の中の排泄物がどんどんたまっていきます。
血液が酸性となり、ミネラル(電解質)のバランスが崩れてきます。
そうなると不整脈がでるようになって、脈が乱れたり心臓がとまったりします。
おばあちゃんは現在そういう状態になりつつあります。

もちろん透析(詳しく言えばCHDFになりますが)すれば、もうちょっと寿命を延ばすことができます。
でも、例え透析をまわしたとしても元通り元気になれる可能性がほとんどない今、家族と相談して侵襲的(きつい思いを伴うこと)な延命治療はしないことになりました。

ときどき血圧が50台まで下がることはあるけど脈は全然みだれません。
明治生まれはすごいなってつくづく感じます。

今日は息子さん、孫夫婦がお見舞いにきていたのでしばらくいろんなお話をしました。
笑い話もいっぱいでました。
こうやって、家族が集まって患者さんのことを話しながら寿命をまっとうできたなら幸せなのかな?って感じました。