若い頃の一時期、大映京撮に籍を置いた事があります。
京都では時代劇が本流で、ステージは大小が連なって建っていました。
丸印のところが正門です。入った正面に「グランプリ像」が輝いていました・
四角で囲んだところは、俳優部屋で、二階の手前側に我々の大部屋が有りました。
右手に並んでいるのがステージ。白っぽく見えるところはオープンセットです。
青二才の私・「剣技・立ち回り・殺陣・チャンバラ」
四つの言葉のどれが相応しいか?を考えます。
剣技は卓越した技量を持ち、その技量を出し尽くす・・・
立ち回りは歌舞伎で見せる動き・・・
殺陣は映画で言われ始めた用語・・・
チャンバラは見る側からの言葉・・・
平次捕り物控シリーズの「まだら蛇」で、偽金作りの作業場のカットに出たのを想い出します。
立ち回りではまるで鋳物工場での乱闘と同じ、凄い砂埃です。
凄味や迫真さを感じさせた方は「月形竜之介」「辰巳柳太郎」のお二人でした。
自分が演じる時、お二人の立ち居振る舞いを参考にしたものです。
時代劇の醍醐味と言えば「斬るか斬られるか!
一対一の対決場面」でしょう。
では、またの日に、おつかれさま。