(きたしぐれ さんこうもんにて やりすごす)
北野天満宮三光門は、慶長12年(1607年)、片桐且元を普請奉行として
豊臣秀頼が建立しました。
片桐且元は、賤ヶ岳七本槍の1人で、
秀頼のそば近くで支えた重臣です。
徳川との折衝に苦労し、なんとか豊臣家を残そうと
腐心しましたが、徳川に内通しているとの疑いをかけられ、
大坂城を離れます。
大阪の陣では、徳川方にいましたが、
大阪城落城後、淀殿、秀頼の助命嘆願を秀忠にしましたが、
聞き入れられず豊臣家は滅亡しました。
病身の且元も、その20日後60歳で亡くなります。
三光は、日・月・星の事です。
仏教では、法華経を守護する「日天子」「月天子」「明星天子」を指します。
北野天満宮の別当寺は、天台宗門跡寺院の曼殊院でしたね。
天台宗は、法華経を重視します。
神道では、天照大神(日)・月読尊(月)・素戔嗚尊(星)です。
北野天満宮の七不思議では、星欠けの三光門とされています。
日・月・三日月で、星は無く、御所から天満宮を拝する時に
北極星が門の上空にあるので、三光です。
赤い太陽が日の出、金色の太陽が日の入り又は満月です。
只、私は金色の丸は明けの明星、星と考えています。
日本では、星は小さな丸で表します。
相撲の星取り表も白星、黒星と丸ですネ。
弓道の的で中心の小さな丸に当たる事を、図星!と言います。
霊獣の獏(ばく)が左右の木鼻に彫刻されています。
悪夢を食べ、邪気を払うとされています。
犀又は海馬と言われています。
犀は、角(つの)、甲羅、蹄(ひずめ)がある鹿のような霊獣で、
雲と波が共に描かれます。
人が通る所で見かけ、聖域守護や波があるので火除けとして施されます。
鶴は千年、松は常磐の緑、長寿と永遠の栄えを願う吉祥図です。
鸞鳥(らんちょう)と思われる彫刻です。
鳳凰に似てますが、桐や竹が無く、鶏冠もありません。
牡丹や菊と描かれる瑞鳥です。
唐獅子も聖獣で、魔除け、聖域守護を司ります。
唐獅子牡丹は、百獣の王と。百花の王の組み合わせですネ。
源頼光の四天王の一人で、大江山の酒呑童子、一条戻橋での鬼との戦いが有名です。
深夜、若い女性に家まで送って欲しいと頼まれますが、
しばらく行くとその女性は鬼と化し、綱を捕まえて
魔物の住む愛宕山へと飛翔します。
北野天満宮の上空で、太刀を抜き鬼の腕を切り落として難を逃れました。
天神さんのご加護と、綱がお礼に奉納したのがこの灯籠です。
その時の太刀が、天満宮が所蔵する「鬼切丸」(髭切)(重文)です。


















