米国レバレッジローン市場からの資金流出が加速し、過去1年で$42bnに達した。Fitchも来年の予想デフォルト率を2%から3.5%へと今週上方修正した。最大のローンファンドであるInvescoは過去一年で資産を$16bnから$9bnまで減らしているとのことである。
FEDが利下げに転じたことにより変動金利を支払うローンからの収益性が悪化したのもあるが、過去1年の格下げが急増しているのが懸念材料だ。ただし、減価が著しいレバレッジローンが多くなる一方で、パーを超えるローンも増えている。
デフォルトを懸念する一方で行き場のない資金を安全資産に振り向けているということなのだろう。
IMFも先週コーポレートセクターに危機の兆しが見えており、これが金融セクターやシャドーバンキングに波及するのを防ぐためには、ただちに対策が必要だと強い懸念を表明した。EUは既にある程度の対策済であり中国も問題は認識されているが、米国が最大のリスクとしている。収益性や負債比率等に懸念がある訳ではないが、やはりレバレッジローン市場に対する懸念が中心のようだ。
米国FEDからも対策を打つというコメントが聞かれ始めているが、やはりその中心は銀行に対してストレス時のバッファを持たせるため資本規制を強めるという意見が目に付く。何かあるたび に大きな銀行の資本賦課を増やすという結論になるように思えるが、他に何かできることはないのだろうか。