2017年から欧州金利デリバティブ取引のBid-Offerがほぼ半分以下になっており、マーケットメーカーの収益を圧迫しているというニュースがRisk誌に出ている。

理由としては、マクロ環境、激化する競争、最良執行を求める投資家が挙げられており、このままでは金利スワップのマーケットメークは持続不可能なのではないかとの意見も出ている。Bloombergのデータによると、10年のEUR金利スワップのbid/offerは2016年8月に3.7bpでピークを付けた後急低下し、その後低位安定している。ほとんどの年限でb/oは1bp以内に転落している。3.7bpというのは感覚的には非常に高いが、Bloombergのデータの問題なのか、EURのb/oが比較的厚いのか、日本円金利スワップと比べるとそれでもまだまだ恵まれているように思える。

ドイツ国債のb/oも2017年1月から半分以下に落ち込んでおり、2月末では0.27bpとのことだ。

記事の中で以前なら10社程度がQuoteしていたものが今では40社がQuoteしているとのコメントが紹介されているが、競争激化というのも大きな要因の一つだろう。

ClarusのブログでもデリバティブマーケットはGlobal Dealerに集中しているわけではなく、様々なプレーヤーがひしめき合っている状況が紹介されている。MiFID IIやCFTCのSEF改革等も、価格の透明性を高めて、新規参入や電子取引を促す方向なので、競争激化はこれからも続くことになるだろう。

新規参入組は、技術力を活かしてタイトなプライシングを提供しており、古いシステムや大手銀行にかかる規制の対象にならないため、今後も益々シェアを伸ばしていくことになるのだろう。そうするとトレーダーやセールスの役割は縮小し、金融業界はQuantsとIT技術者が中心の職場に変わっていくのかもしれない創業23年のTradewebの50億ドルのIPOのニュースも出ていたが、今後の金融の主役はこうした新興企業になっていくのだろう。