欧州のCCPであるLCHと日本のCCPであるJSCCの間の金利差拡大が止まらない。LCH/JSCCベーシスは新年早々10年で7bp後半、30年で13bpを超えるところまで拡大している。LCH/CMEベーシス等海外のCCPベーシスに比べても日本円スワップだけが異常な状態になっている。

 

以前であれば海外からの固定払いニーズを国内の固定受けニーズにぶつけるということが可能だったが、海外はLCH、国内はJSCCでのクリアリングとなるため、このベーシスポジションが膨らんでしまう。おそらく外資系や一部の国内大手ディーラーはこのプライシングの差をきちんとシステムで把握し、時価評価に織り込んでいるため、市場が完全に分断されてしまっている。当然このベーシスのリスクリミット等も設定しているだろうから、今後は国内海外とも一方向の取引しかできなくなっていくのではないだろうか。

もちろん、国内参加者がLCHに、海外参加者がJSCCに入れればこの問題は緩和されるが、様々な規制制約のためこれは一部の例外を除くと困難である。海外ではこうした制約がないため、CCPベーシスは広がっても日本のような危機的な状況にはなっていない。

 

スワップレートが二つ存在しそれが収束しないという、歴史上例を見ない事例が日本のみで発生してしまっているが、この流れはどこまで続くのだろうか。