またまたスペインのニュースが騒がしくなってきた。Moody'sがBaa3からジャンクへ格下げをするのも時間の問題だろうし、預金が国外に逃げているというニュースも出てきている。ギリシャやポルトガルとは違ってスペインに大きな問題が発生すると全てのユーロ圏、果ては世界経済に影響が及ぶ。

来年の借入金額がEUR207.2bn(今年はEUR192bnという発表もあったが、2013年には対GDP比で90.5%の債務となる。

金曜には、10年債利回りが再度6%を超え、この週末には銀行救済策の発表があるという話もあったが、今のところ何も聞こえてこない。現在新規調達の41%をTreasury Billに依存しており、短期資金の割合が高くなっているのも気がかりだ。

欧州基金の救済がないと乗り越えないレベルになってきていることから、更なる救済が必要となれば、欧州全体への波及も避けがたい。まだまだ先行きが不透明な時期が続きそうだ。