生活リズムの効用・・・
生活リズムの一定化は人の人格形成に大きく役立ちます。
こんな例があります。
コーチングをしていたスポーツクラブに入部してきた当時
小学4年生の子供の事ですが、この子の入部動機は
親によるものです。 親の意見を全く聞かないと言う事で
親はどうして良いか解らず、毎日のようにご近所に我が子の
愚痴を言っていたのです。 そんな時、ご近所の方から
薦められて入部を希望してきたのです。
来るもの拒まずが私達の信念でしたので色んな個性の子供
が居ました。 運動が苦手な子供から、病弱な子供、周りと
上手く協調できない子供等色々でしたが、指導者は社会
教育としてどんな子供でも入部を受けていました。
入部してきた子供のその時の状態は、子供同士の会話を
しない。 指示を聞かない、行動が出来ない、理解力に欠ける
長続きしない、グループ行動が出来ない、学校は休みがち、
等の問題が多い子供でした。
私達のした事は、入部後1週間ほどしてから再度親を呼び、
家庭での子供の状態や、親の教育観、問題行動をした時の
子供への接し方の状況などを聞き取り調査をしました。
親の教育感を尋ねた時の返事がこうです。
「子供の人権を尊重して育てております!」
なんと立派なお答えでしょう!
「そんな立派な考えを持って育てて来た結果が、我が子の
扱いに困る親になったのですか?」
「えっ!?・・・」と険しい表情をして、「問題は子供の事です!」
「いいえ、あの子に問題は何もありません!親に在るのです。」
「そんな!?・・・・・」
予想道理、問題は親にありました。詳しくは記しませんが
私は思わず「貴方達は親に成れていません!大層な教育方針
をお持ちですが、貴方達は子供の人権の真の意味が理解
出来ていない!だから育て方を間違ってしまっているのです。」
「子供の人権と大人の人権の違いを言って御覧なさい!」
このような議論を長い時間しましたが、現代の多くの親は
この子供の人権を理解して子育てをしている様には見えません。
これについては後日として、このバカ親になんとか子供の為に
協力させなければなりませんので、期限を切って私達の言う通り
に生活をするように約束させ、毎日連絡帳で報告するように
いたしました。 渋々では在りましたが親も同意し、家庭の再生を
図りました。 することは、生活リズムの一定化です。
行動時間割を作成し、子供部屋にあるTVの撤去、ゲーム機を
リビングに移し、寝室を同じにする事や朝食を必ず食べさせる等
を約束したのです。
効果は1ヶ月足らずで出てきました。明らかに子供の顔つきが
変化してくるのです。 子供の心が行動に表れてくるのです。
クラブでした事は、「とにかく遊ばせる事」です。
目的は、疲れさせる事です。良く眠れるように・・・・。
その子は半年後には、他の子供となんら変わりない子供に
なったのです。成績も極端に良くなり、グループでの行動も
出来るようになりました。 大人でも言えることですが、生活
リズムを整える事で、心が安定し身体も軽やかになります。
技術の上達は本人の「その気しだいです」しかし、子供の
心や身体の健康は大人の責任です。
特に子供は自分が存在する環境に影響されるのです。
なぜなら、子供はその環境を上手に創る事が出来ないのです。
子供は土中から芽を出した植物と同じです。
光に向かって素直に手を伸ばします。光が無ければ地面を
這って光を探すのです。我が子にどのように育って欲しいかは
親の生き方を試されているようなものです。
大人が創る環境こそが子供の教育環境だと言う事を認識して
欲しいのです。