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子犬を選ばせるのではなく、マッチングさせる。
飼主に合う子犬を見極める力とは?
兼ねてから私はお会いしたい人がいた。それは、ゴールデンレトリバー単犬種のブリーディングを長年手掛けておられる植田氏。写真家、星野道夫を彷彿させ、見るものに深い印象と感動を与えるゴールデンレトリバーの写真は私を一瞬で虜にした。SNSの写真に添えられる短い言葉には、時に厳しくもそれでいて愛が込められており、一つ間違えば棘にすらなる表現もスッと胸に落ちる。 写真提供/リフドッグクラブ
犬達が喜びそうな自然が残された閑静な住宅地の突き当りにリフドッグクラブはある。広い敷地は隅々まで管理が行き届いており、看板が出ていなければここに本当に犬がいるのかと疑問を抱くほど。
鈴木(以下
)
こんにちは! 素敵な環境ですね!今日は是非、色々深いところまでお聞かせください。
リフドッグクラブ 代表 植田様(以下
)
こんにちは。うちは皆さんに靴は脱いで入っていただくんですよ(笑) どうぞ靴を脱いでお上がりください。
有難うございます。
(春の光が眩しい朝。窓ガラスから入る日差し、木々の温もりを感じる店内。クレートで大人しく眠るゴールデンレトリバーの隣に座り、香り立つ淹れたてのコーヒーを手に言葉が行き交う。)
芸達者なゴル達がお出迎え
海外のブリーダーを訪れたような気分です。素敵な空間ですね!きっとここに来たら皆さん家族に迎え入れたくなりますね!
そうですか?有難うございます。
沢山の方が来られると思いますが、希望されたお客様に子犬をお譲りするのは難しいなってことはやはりありますか?
大半断っていますね(笑)
大半というのは?
まぁ大半ってことはないですが、うちは敷居が高いのは皆さんご存知ですから、覚悟していらっしゃるみたいなんですけど。来られた方のお話を聞いているとだいたい分かるじゃないですか?例えば庭に小屋を置いて、鎖で繋いでっていうお宅には譲りたくないですよね。
確かにそうですね。
お金出せばいいってものじゃないですよ。ペットショップに行けば、お子さんが欲しいと言って、お金を出せば買えるじゃないですか。うちはそういうのないんですよ。お子さんに抱かせたこともないですし。触らせたこともないんですよ。
お子さんも来られるんですか?
来られますよ。見ていただいたり。ただし一切触れさせないですね。抱っこもNGです。
その一番の理由は?
病気が移る可能性があるからです。あと子犬が疲れてしまいます。来られた方に話を聞くと、さっきまでどこそこのペットショップにいましたとか多いんですよね。そのような場所から直接こちらへ来られちゃうとうちも対応に困るんですよ。病原菌を連れてきている可能性もありますから。ですので必ず靴も脱いでいただきます。何より子犬には触れない。ただ、見るだけ(笑)成犬は注射が終わっているので触れますが、子犬との触れ合いは一切NG。子犬を予約していただいたお客さんからこの子がいいとかいうのもないんですよ。私が、色々お話を聞いて、家庭環境とか。「都内のマンションですか?ん~じゃあ、ちょっとこの子がいいかな」 ということで10頭いたら、その子の性格に合わせて全部私が一方的にマッチングをします。
マッチング、それは大事ですね。でもお客様からすれば、あの子がいい、この子がいいとなりますから、そこはリフドッグさんへの信頼の高さでしょうね。ロットワイラーのブリーディングをやっていた時に、私もお断りする事が大半で、同じようにマッチングを考えてお譲りしたいと思っていましたが、やっぱり言いづらいんですよね。お客さんもこの子がいいと思うと他が見えなくなってしまい、こっちの子がお宅には合いますよと言うんですけど「いやこの子が、この子が」ってなってしまいますしね。
生後2ヵ月までいたら、割と個性出てくるんですよ。それぞれに特徴がありますから、お客様の家庭環境や家族構成、愛犬とどのように過ごしたいかによって向き不向きを考えてお渡ししてあげたいんです。
なるほど。ごもっともですね。
続く・・・
リフドッグクラブ 代表 植田晴喜
1951年 静岡県生まれ。宮城県にてゴールデンレトリバーのブリーディング(繁殖)を行って26年。日本のゴールデン界の第一人者。ゴールデン一筋に情熱と愛情を注ぎ、全国各地のゴールデンファンシャーから絶大なる信頼を寄せられている。およそ1万点以上にものぼる植田氏が撮影したゴールデンの写真展や、全国からファンシャー(愛好家)が集まるセミナーなどその活躍はブリーディングだけに留まらず多岐にわたる。
インタビュアー:(株)Rainbowgate 代表 鈴木恵介
1975年 広島県生まれ。企業に勤めながらロットワイラーのブリーディングを行いながら、様々な犬種のブリーダーを訪問。日本のペット文化に違和感を感じ業界に変化を起こすべく2009年ペットカート「天使のカート」を製造販売開始。翌2010年ドッグアパレル専門誌『Cuun(クーン)』を発行。
supported by.P&Lジャパン株式会社
May.2017 Congratulations! tsc vol.3
Cover DogModel サンジロウ (ワイヤー・フォックス・テリア)
Styling Salon Dog Produce Dog Time (宮城)
Trimmer & Stylist 亀田 万里江
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