日本ブリーダー訪問記 vol.1-1|リフドッグクラブ 植田 晴喜氏(ゴールデンレトリバー)
日本ブリーダー訪問記 vol.1-2|リフドッグクラブ 植田 晴喜氏(ゴールデンレトリバー)
アメリカチャンピオン「タイラー」のポートレート
写真提供/リフドッグクラブ
哺乳瓶とかであげたりすることあるんですか?
頭数が多いとお母さんの負担が多いので、哺乳のサポートという点ではありますね。それだけで育てるってことはないです。たくさん産まれると、やっぱり哺乳のタイミングも早くなりますからね。
私が10頭以上産まれた時に困ったのが、哺乳瓶の乳首の種類をいくつかもっていないと、子犬の吸う力が個々によって違うので、それを見極めて、この子の乳首はコレ、この子の乳首はコッチ…みたいな(笑)
そうなんです。そういうのはね、産ませた方にしか分からないですよね。
本当に大変ですよね。
ビニールの乳首に穴を開けるんですが、それがちょっとね、あんまり大きく開けちゃうと、今度はむせちゃうし。肺に入っちゃうと大変ですし。
穴が小さすぎるとウッとなって吸えなくなってしまうし。個体差がありますよね。それはそれで僕は最初は本当に感動しましたね。ああいう経験っていうのは。女性の偉大さに涙しました。
命を預かって育てるっていうのは、本当に厳粛なことですよね。たまに素人さんが出産させるのをやっていますよね。ああいう方っていうのも、最初は甘くみているんですよね。やっているうちにだんだん大変なことが分かって、子犬の引き渡しの頃には、その方の人生観が変わっていますね。
180度変わりそうですよね。
御夫婦二人だけのご家庭で、産まれると、人生観が変わるみたいですよね。子犬を出産させるのも、一つの方がまぁなんていうのか、人生の貴重な経験っていいますかね。そういうのありますよね。でもブリーディングも計画的にやらないとね。
ゴールデンには、ミスカラーは存在するんですか?
ゴールデンはゴールデンですよね。色としては、濃淡しかない。つまり毛が濃いか薄いか。
では淘汰するということはないですよね。
ないですね。ありえないですね。昔ニューファンドランドの血統の影響もあって、スポット的に黒い毛が入ったりすることもありましたが、だからといって、淘汰することもなかったですよ。その時はやっぱり、ニューファンが出るんだなっていうことを学びましたね。
では、ミスカラーによって、血統書が発行されないってこともないわけですね。
ないですね。有難い犬種ですよね。黒い斑があるからってダメだってことはないですよ。そういう子の案外優秀だったり。
ポイントが入るっていうのは、舌斑もあるんですか?
それは成長過程で出てきたりしますね。
ロットワイラーで感じた事ですが、舌斑が入る子は、これはあくまで僕の感覚なんですけど、ちょっと他の子より優れている気がしましたね。表現が難しいですが知能っていう感覚が優っている。やんちゃな子が多いんですが、なんかちょっと抜けているなっていう。扱いづらいっていうのは、あるんですけれど。なんか、他の子とは違うという感覚があったりしました。
舌斑はドックショーでもマイナスになるわけでもないですし。3頭に1頭くらいはありますね。
その違いを感じたりはありますか?
そういうのはないですね。ただ、やっぱり写真撮るときに、どうして
もベロが出るときに斑があると自分も気になる事は多少はありますが、それが減点でもなんでもないですからね。ゴールデンは、比較的、舌斑が多いと思いますよ。成長するにしたがってでる事もあります。初めて見た方は時々びっくりされる方もいらっしゃるんですけれど。人間でいう蒙古斑ですからって教えてあげるとすぐに理解してくれます。
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窓から入る春の暖かい日差しがクレートをそっと包み込み、ゴールデンの寝息と共に足元から優しい温もりが伝わる。専門用語や業界用語を並べるのではなく、聞き手の表情をみながら言葉を選び話を組み立てる。これまで犬を飼った事がなく不安を抱えた方にとって、こんなにも安心して相談できるブリーダーは少ないだろう。次号に続く
リフドッグクラブ 代表 植田晴喜
1951年 静岡県生まれ。宮城県にてゴールデンレトリバーのブリーディング(繁殖)を行って26年。日本のゴールデン界の第一人者。ゴールデン一筋に情熱と愛情を注ぎ、全国各地のゴールデンファンシャーから絶大なる信頼を寄せられている。およそ1万点以上にものぼる植田氏が撮影したゴールデンの写真展や、全国からファンシャー(愛好家)が集まるセミナーなどその活躍はブリーディングだけに留まらず多岐にわたる。
インタビュアー:(株)Rainbowgate 代表 鈴木恵介
1975年 広島県生まれ。企業に勤めながらロットワイラーのブリーディングを行いながら、様々な犬種のブリーダーを訪問。日本のペット文化に違和感を感じ業界に変化を起こすべく2009年ペットカート「天使のカート」を製造販売開始。翌2010年ドッグアパレル専門誌『Cuun(クーン)』を発行。
supported by.P&Lジャパン株式会社
May.2017 Congratulations! tsc vol.3
Cover DogModel サンジロウ (ワイヤー・フォックス・テリア)
Styling Salon Dog Produce Dog Time (宮城)
Trimmer & Stylist 亀田 万里江
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