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    真冬の桜

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1章 私と心友の恋


いつからだろうか?

私と心友のアヤメは恋をしていた。

「美恋(みれ)!言っといてくれた?」

「へ?・・あ!まだ!」

「何してんの!?早く!」

ドンッ!って力強く背後から押すアヤメ。

手伝ってやってんのはコッチだろっつーの!

ウチは今、アヤメの恋のお手伝い中。

アヤメの好きな人・・・巧也。

学級委員の彼は、面白いし頭もイイけど・・・恋愛オンチ。

小学校のあだ名は『負け犬』だし。

そんな巧也のことが好きなアヤメ。

変わり者と言われてもしょうがないカナ・・?

「はいはい!言えばいいんでしょ、言えば!!!」

口悪いでしょ?ウチ。パパ元ヤクザ。

ママは元ギャルだし・・・しょうがないじゃん!?

「巧也~!ちょっとコッチ来て!」

「あぁ?いいケド!?・・・美恋さん不気味なんですけど」

「はぁ?いいから早く来いっつーの!」

巧也の服を引っ張りアヤメのもとへGO!

「アヤメが巧也にお話があるそうです」

では!と言ってその場から立ち去ったウチ。

「うまくいくとイイけどなぁ。」

って独り言。

ウチは・・・これでいいのか?心友のアヤメのために力尽くしちゃって、自分の恋はほったらかしカヨ!?

アヤメは『手伝うから!ネ?お願い!!!』なんて言ってたケド、どぉだか。

あぁ~!待ってられんし!ってとこに

「美恋~!!!OKだって♪ありがとう~!!!」

って抱きついてきたアヤメ。

「嘘?マジで!よかったじゃん!!!おめでとう♪」

「ありがとう!本当にありがとう!・・・あっ!美恋の恋愛も手伝うって約束だったよね?今日告る?」

「はぁ!?冗談やめてよ!無理っしょ?だって」

「雄輔(ゆうすけ)なら大丈夫だよ!モテないしさ。嬉しいと思うよ?」

『モテないしさ』って言葉が突っかかるケド、事実だしネ。

「せめてさぁ。明日にしてくんない?心の準備ってのもあるし。雄輔には『明日の昼休み地下1階の秘密の場所来て』って言っといてヨロシク」

「了解」

「じゃぁ。明日ね」

「うん。バイバイ!」

アヤメと別れて、部活へ。部活も全然集中できなくて、先輩に「調子悪いの?」トカ「大丈夫?」って声をかけられた。

実際、メッチャ元気なんだケドね。

≪翌日≫

今日が本番なんて言ったら、寝れるはずがなく、ウチはなんて言葉にしようかずーっと考えていた。

「呼んでくるよ?」

「OK」

大丈夫。自信を持とう。

「夜桜?なんだよ用って?」

「雄輔。ウチ小1からずっと雄輔のことが好きだった。始めは一目惚れだった。でも、話していくうちにどんどん好きになって、もう7年も好きなのに気持ち、なかなか伝えられなくって。・・・」

そこまで言ったら雄輔が

「ありがとう。俺ずっと誰にも好かれてないと思ってた。それに美恋さんは覚えてないと思うケド、俺小1の後半に告白したんだよ?美恋さんはOKしてくれたケド、俺急に恥ずかしくなってそのままでずっと返事ができなくて。ゴメン。遅くなったけど俺もずっと美恋さんのことが好きだった。」

「・・・覚えてるし」

「え?」

なんか嬉しくて、家族以外の人には見せなかった涙を雄輔の前で流した。

「ウチも…ぉ覚えてた。告られたこと…ちゃんと。だから…逆に…怖かった…フラれるんじゃないかて。」

「ありがとう。本当に」

そう言って雄輔はウチを抱きしめた。嬉しくてスッキリして、涙が止まらない。

「これからヨロシク」

「うん…お願いします」

握手して笑いあって“これからずっと一緒にいられる”って思うとまた、嬉涙が流れそうだった。