PDのリハビリの中に、アルゼンチンタンゴのリズムで行うタンゴセラピーというものがある。

最近色んなところでこの名称を聞く。欧米では太極拳よりも効果があるという数値も出ているという。その答えを知るべく、私達ヨンファン会メンバーとブロ友のhimeさんの6人グループでタンゴセラピーというものにトライする事になった。そのシリーズを記録しようと思う。

(タンゴセラピー 文献 )

阿部田恭子, 向後千春 : パーキンソンさ病患者を対象とした健康支援教育プログラムのデザインと効果, ―オンラインタンゴセラピーにおける検討―.    日本教育工学会, 2022; 46(3): 453-463.

 

ヨンファンさんとタンゴを踊ってみた!

 

これは、20年前のヨンファンさんで、もともと社交ダンスが好きなので、今回のタンゴも最初からノリノリだった。

 

 

そして、これが私の7週間のタンゴセラピーの成果です。

 

ヨンファンさんはアルゼンチンタンゴは初めてだが、ペアの組み方が分かっているので、踊りやすかった。それとすくみ足が少し出ている私には、ホールドしてくれるのが何よりだ。ダンスはすっかり諦めていたのに、また踊る事ができて嬉しかった。 

 

 

 

まあ、何も無いところから7週間で私たちができるのはこの程度。そしてこれがアルゼンチンタンゴに見えるかというと。。。??ではあるが。。。。とにかく計画していた一応の着地点には行けたような。。

 

7週間が終わってみてみなさんの感想は、と言うと

 

・片足立ち1分ずつの練習が良かったのか、立位でズボンの着脱がしやすくなりました。どうにも足が上がらないと言う事が減りました。

 

・体重移動とか全身を客観的に見る機会をもらって、歩く時に膝が曲がること、お尻が出て前かがみになる事に気づきました。

・歩く時も自分の重心を意識する事で、家の中の小刻みでつんのめるような歩き方が無くなりました。

 

・ステップの踏みやすさは音楽があるのとないのとでは大違いです。音楽のリズムに乗せると身体が自然に動く感じで、とても動きやすかったです。

 

・違ったリズムの取り方でステップを行う事で、脳が活性化される気がしました。

・歩くときに歩幅がほんの少し広くなった気がします。

 

・ひねる体操は、歩幅を広くする効果がありました。

・歩行のリハビリで、重心移動が大事なのが分かりました。

というポジティブなものがほとんどだったので、私も声をかけさせていただいて良かったと思った。

なぜPDのリハビリとして注目されるのがアルゼンチンタンゴだったのか?

これに関しては、前回も書かせていただいたが、全てのダンスのジャンルの中でアルゼンチンタンゴが、最も美しく自然で安定したウォーキングのやり方を細かく分析し、追求しているからだ。

 

日本にもダンスは様々なものがあるのだが、本当にベーシックな安定した歩行というものを様々な角度から分析し、練習できるダンスはアルゼンチンタンゴだけなのだ。ワルツでもルンバでもサンバでも無い。そしてそのベーシックな動きをマスターする事で、日常の PD患者のリハビリにもなるという事は、この7週間あまりのレッスンで私自身が実感できた事だった。

 

そして、なんとこの結果は以前ブログにまとめたジョンペッパーさんの歩行訓練と同じことにも気づかされた。

 

 

 

「人間の歩行というのは、通常は自動化されている。だが彼はその複雑な動作を、さまざまな部分に分割し、あらゆる筋肉の動き、収縮、体重の移動、手足の位置などを細かく分析して行き、最終的にPD患者が失ったものとは、様々な動作を結びつけて自動化する無意識の能力だという事に気付く。

そして、使われなくなった既存の脳神経回路を解放することで、「意識的な歩行」を作り出した。」(文中より抜粋)

 

これが正に、アルゼンチンタンゴの美しいウォーキングの分析と同じ。。。ということに私は気付いたのだ。無意識の歩行から意識した歩行へ、自分自身が切り替えれば良いという事だ。

 

今私を悩ませているすくみ足の症状の改善も、プログラムを組み本人の徹底した練習によって手に入れられるような気がする。

 

しかし、ただペアダンスで相手にボディを支えてもらうという方法だけでは、永遠に自立した改善にはならない。そこは一人で立ち上がらなくてはならないと思うし、一人で立って一生歩き続けられる方法を見つけようと思う。だから、私はあえて対面レッスンには参加しないつもりだ。

 

すくみ足の改善に向けては、今まで習ってきた主人のボールヨガ、気功、呼吸法、瞑想、リハブースト、そして今回のアルゼンチンタンゴの知識と実践を総動員して、その改善法を見つけたい。

 

医者が「すくみ足の対処療法はないですよ」と言うなら、「それなら私が見つけてやろう」と。。。。

 

それが、これからの自分の課題だと思って頑張ろうと思います。

 

今回、私の突然のお願いを快く受けてくださった早稲田大学大学院のキャサリン先生、本当にありがとうございました。