今年の4月12日から、PD歴14年の私cuteeはHALというロボットによる自宅でのリハビリをトライし始めた。始まって1週間、ひどいめまいに襲われて、一時休戦となったが、2週間休んで先月末からまた復活し始めた。

 

 

HALの自宅リハビリを動画でご紹介します!(1〜3)

 

1、前屈(足の付け根がきちんと折れているかを確認しながら、上体を前に倒す。10回×3セット)

 

 

 

 

2、立ち上がり(椅子に浅く腰掛けて一気に立ち上がる。首の傾斜が少し気になるが。。。10回×3セット)

 

 

       

HALを装着してリハビリを行う。

 

普通考えるのは、動作の正確性を追求し修正する

        筋力を鍛える

 

そんなことを考えていた。始める前までは。。

 

私はPD歴14年、カメちゃんは20年、東洋医学の鍼灸マッサージ治療、自律訓練法、呼吸法、気功、瞑想、ボールヨガ、心理学、認知行動療法などなど、投薬以外にありとあらゆる可能性を学び、トライしてきての今なのだ。

その二人が、HALを前にして、思い切り悩んでしまったのが、初回お試しの1ヶ月だった。

 

なぜか?

 

あまりに単純で少ない動きの繰り返しだからだ

 

 

3、スクワット2種 (ノーマルなスクワットと、左右に体重を移動させながら行うスクワット。各10回×3セットづつ)

 

 

今のところのメニューはこれだけ。。。。。

 

こんなんで本当に良いのか??という疑問が日に日に強くなっていく。

そんな中、私は酷いめまいを経験する事になる。

そして、不本意の一時休戦・・・何もしない日が2週間続いた。

 

ただ不思議な事に、運動神経は健康だった頃に少しずつだが、戻って行くような気のすることがあった。

先日も卓球をやってみたところ、前回よりもさらに良くなっていて、ラリーは今までで最高の35回続いた。

 

ヨンファンさんが驚いて

「なんか、急に上手くなったなあ」

と言った。

 

同じ時期、ダンスレッスンでは、Liza先生が

「どうしたの?今日は今までで一番重心が安定してる。ダンスもちゃんと踊れてた。どうしてだと思う?」

と不思議そうに言った。

 

HALのおかげ。。。。。ですか?

 

この一ヶ月HALを装着して気がついたのは、HALのサポートは人間がサポートするリハビリとは全く違う次元のものだという事。やってくれているのは従来型の筋トレリハビリのレベルを遥かに超えている、または見た目とは全く違うアプローチでサポートをしている、という事だ。

 

初心に戻って考え直してみる。

HALについての説明は、こうだった。

 

 

 

CYBERDYNE(株)が

解説するHALとは

 

「人が身体を動かそうとする。その運動意思に従って脳から神経を通じて筋肉に信号が伝わりその際、微弱な『生体電位信号』が体表に漏れ出してきます。HAL®は、装着者の『生体電位信号』を皮膚に貼ったセンサーで検出し意思に従った動作を実現します。」

 

つまりHALは私の指令通りの正しい位置に身体をサポートしてくれる。

そして山海教授の説明によると。。

 

「神経からの微弱な信号でもHALは感じ取ってくれ、自分の意思と同期した信号が人とHALとの間をくるくると周り、神経と筋肉がシナプス結合していく。」

脳というのは非常にフレキシブルな機能で、1箇所がダメになってもその他のニューロンの部分が欠けた機能を埋めようとするという特性を持っている。HALのサポートというのは、人間の介護者の手助けとは基本的な部分が、大きく違うのだろう。

 

頭で考えれば想像はつくが、いざ動いてみると

 

「こんなんで本当に良いの〜〜〜?」

 

となる。

 

でも、とにかくこのまま前進あるのみ。

すくみ足の改善という部分は、まだまだ何の糸口も見えてはいないが。

続けていけば手探りではあるが、きっと大きな何かを掴む瞬間が来る。。。と信じて。。。

 

 

 

つづく