私はノーブル・ミッシェル城を治める、ノーブル・ミッシェル様ことノンちゃんに呼ばれププ島に来ていた。


この島は、ノンちゃんの所有する離島らしいのだが、そこにはなぜか各国の王子様たちの姿もあった。


(なんで王子様たちもここにいるんだろう・・・・・・?)


不思議に思いながら、リュックを背負う王子様たちを見つめる。


なんとも不釣合いなその光景に私は首をひねっていた。


(ノンちゃんには遊びにおいでとしか言われてないんだけど・・・・・・)


そう思っていると、キース王子が不機嫌そうに声をあげた。


キース「まったく、なんだここは・・・・・・クーラーすらないのか」


キース王子の言葉を受けて、すぐ隣にいたジョシュア王子は顔をしかめながら手であおぐ。


ジョシュア「・・・・・・そのようだな」


ふたりの後ろでグレン王子はため息をついた。


グレン「しょうがないじゃないですか・・・・・・キャンプなわけですし」


(え・・・・・・キャンプ?そっか、それでリュックを・・・・・・。もしかして、みんなも私と同じようにノンちゃんに誘われたのかな?)


ノンちゃんの顔を思い浮かべた瞬間、誰かに肩を叩かれる。


見るとロベルト王子が、いつものように人なつっこい笑顔を浮かべていた。


ロベルト「ねえねえ、まみちゃんはノーブル様になんて言われて来たの?」


(ノンちゃ・・・・・・じゃなくて・・・・・・)


まみ「ノーブル様にププ島でキャンプをしないかと誘われて・・・・・・」


私の言葉に興味を示したのか、近くにいたウィル王子とエドワード王子が口を挟んでくる。


ウィル「・・・・・・そういう話になっていたのか」


エドワード「・・・・・・なるほど、私たちのこともお話した方が良さそうですね」


(え?・・・・・・どういうこと?)


ふたりの言葉に、ロベルト王子はニコッと微笑んだ。


ロベルト「うん、そうだね」


そうして、王子様たちの口から、くわしい事情が語られるのだった。




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ノーブル・ミッシェル城に、急きょ呼び出された王子たち。


どこかけげんそうな表情を浮かべる王子たちを前に、ノーブルは静かに口を開く。


ノーブル「今日は各国の王子たちに行ってもらいたいところがあって呼んだんじゃ」


それに不機嫌そうにキースが答えた。


キース「・・・・・・どこなんですか?」


ノーブル「実は・・・・・・わしが所有しているププ島にこれから行ってもらいたい」


王子たちはいっせいに目を見開き、ロベルトが話し出す。


ロベルト「そこって・・・・・・確か無人島の・・・・・・」


ノーブル「そうじゃ」


うなずくノーブルに、グレンが眉を寄せる。


グレン「申し上げにくいのですが・・・・・・近々、公務が入っておりまして・・・・・・」


そう言うと、ノーブルは微笑んだ。


ノーブル「そのことについては、すでに各国には通達を出しておる」


困惑するグレンを代弁するかのように、エドワードが口を開く。


エドワード「通達・・・・・・ですか?あの・・・・・・ププ島に行くことは、公務以上に大切なことなのでしょうか?」


その言葉にノーブルはうなずき、王子たちの方をぐるりと見渡した。


ノーブル「ププ島へ行くのは、各国の王子たちが自分たちだけで、生活力や自立心を養うのが目的。代々受け継がれている各国の伝統、というのは言うまでもない」


ウィル「・・・・・・1度も耳にしたことがない」


けげんそうな顔のウィルに、ノーブルは楽しげな笑顔を向ける。


ノーブル「参加者は、このことについて口外することを禁じられていてな」


その言葉に王子たちは、チラリと顔を見合わせた。


ジョシュア「なるほど・・・・・・情報もなしということか」


ノーブル「ちなみに・・・・・・今回はまみさんも来ることになっておる」


ノーブルがそう言った瞬間、その場の雰囲気が一変する。


ロベルト「なぜ彼女が・・・・・・?」


ノーブル「以前、彼女と話していたときにキャンプ経験があると聞いてな。良きアドバイザーとしてついて来てもらうことにしたんじゃよ」


複雑な表情を浮かべる王子たちに向かって、ノーブルは含みのある笑みを向けた。


ノーブル「おそらく・・・・・・まみさんは、もうそこへ向かっている頃かもしれん」


少しの沈黙のあと、ロベルトがフッと笑った。


ロベルト「まみさんをひとりにするわけにはいきませんね」


エドワード「無人島に佇む姫君をお守りするのは、我々王子の役目・・・・・・ですよね、みなさん?」


ウィル「・・・・・・まあ、そうだな」


そんなやりとりの中、ひとりムスッとした様子のキースに、グレンが声をかける。


グレン「まさか・・・・・・こんな雰囲気の中、行かないなんて言わないですよね?」


その言葉にキースは小さく舌打ちした。


キース「まあ・・・・・・代々受け継がれている各国の伝統、とまで言われてはな」


ジョシュア「右に同じく。行かないわけにはいくまい」


そんなキースとジョシュアを見て、ロベルトがクスッと笑う。


ロベルト「相変わらず素直じゃないなあ」


キース「はあ!?」


そのとき、近くに控えていたノーブルの執事、ゼンが口を開いた。


ゼン「それではみなさま、ご参加ということでよろしいですね?」


そう言われてうなずく王子たちを見て、ノーブルは微笑んだ。


ノーブル「では、さっそくリュックを持って、ププ島へ向かってくれい」


ノーブルの指示によりゼンやメイドたちが、それぞれの王子にリュックを渡していく。


ゼン「・・・・・・ご武運を」


そうして、王子たちはププ島へと向かい・・・・・・。




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ロベルト「・・・・・・というわけなんだけど」


(なるほど、そういうことだったんだ)


そのとき、まわりから王子たちの声が聞こえてきた。


ウィル「・・・・・・なるほど・・・・・・電気がない・・・・・・」


ジョシュア「だな。水道もないようだ」


キース「なんだ、テントも自分たちで建てるってのか?」


エドワード「そうみたいですね。きっと、そうなんですよね?まみさん?」


彼の問いかけにうなずくと、早くも沸点を超えたのか、キース王子が声を荒げて立ち上がる。


キース「やってられない!俺はもう好きにやらせてもらう!」


そう叫ぶと彼はそのまま立ち去っていった。


ロベルト「お、おい、ちょっと待てよ・・・・・・」


グレン「いいじゃないですか、好きにさせれば」


ジョシュア「そうだな、とにかく俺はちょっと辺りを見てくる」


エドワード「確かに散策はしてみた方がいいかもしれませんね」


そう言うと、みんなは散り散りになっていく。


(そんな・・・・・・まさか、私ひとりでここにいるわけにもいかないし・・・・・・誰を追いかけよう・・・・・・)




~各王子ルートへ~




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