愛をこめて花束を






(さてと・・・今日も仕事、がんばらなくちゃ。マスターが帰ってくるまでに、お店の中を掃除して・・・)


ドンドンドン!


??「おい、酒を飲ませろ!」


(もう、お客さん?まだ開店前なのに・・・マスターもいないし・・・)


まみ「あのっ、ごめんなさい!まだ、準備中で・・・・・・きゃっ!」


男B「酒場なんだから、酒くらい置いてんだろ!?」


(うわっ!どうしよう、ガラの悪そうな人たちがたくさん・・・)


まみ「あの、申し訳ないんですが、オープンは夕方からですので」


男A「ああ!?俺たちに出せる酒はないっていうのか!」


まみ「わっ!?ちょっと、やめっ・・・」


男B「へえ、よく見りゃソソる体してるじゃねーか」


まみ「やっ・・・やだっ!離して・・・っ!」


男A「いーだろ?俺たち、酒にも女にも飢えてんだよ!」


まみ「!」


(ナ、ナイフ!?)


男B「ちょっとくらい相手してくれても、バチは当たんねーだろ?」


頬にナイフをあてられる・・・!


まみ「だっ、誰か!助けっ・・・」


パンッ!


(じゅ、銃声?)


男B「うおっ・・・!」


男が腕をおさえて、うずくまった!


シン「このへんは、低俗な連中がうろついてるな」


(眼帯して、手に銃を持ってる・・・この人も悪人!?)


シン「おまえら、こんなガキ相手に、サカってんじゃねーよ」


男B「ああっ?なんだって!?」


シン「こんなチンチクリンの、どこがいいんだ


(チンチクリンって・・・ひどい・・・間違いない、この人も悪い人だ・・・)


男B「てっ、てめえ!ぶっ殺すぞ!!」


バタン!


(ま、また誰か入ってきた!?)


ハヤテ「おい、シン!置いてくんじゃねーよ!」


男C「なんだ!?眼帯の仲間か!?」


ハヤテ「んだよ、てめーら。売られたケンカは買うぜ?」


(そんな、ムリだよ・・・相手は10人もいるのに・・・)


男D「たった2人で、俺たちにかなうと思ってんのか!?」


男E「おい、やっちまおーぜ!」


ハヤテ「上等!!」


(剣を2本持ってる・・・二刀流!?)


ハヤテ「行くぞ、オラァッ!!!」


男の人が剣2本を振り回して、つぎつぎと敵を倒していく!


男E「がっ・・・」


男F「ぎゃああ!」


(この男の人・・・強い!)


男A「な、何なんだよ、コイツ」


シン「よそ見してていいのか?」


男A「!」


パン!パン!


(すごい・・・この人は、ナイフだけ、狙って打ってる・・・)


男A「な、なんだこいつら!?」


男B「おい・・・こいつら、ひょっとしてシリウス・・・」


(シリウス・・・?)


シン「おい、女!」


まみ「きゃっ!」


腕をつかまれた!


シン「ボサッとしてんな!おまえは外に逃げろ!」


選択肢 A:逃げる


まみ「はっ・・・はい!」


シン「ふん・・・返事だけは一人前だな」


まみ「え?」


シン「アホづらしてんな!さっさと出ていけ!」


まみ「わ、わかりました!」






まみ「はあ、はあ、はあ・・・」


(よかった・・・あの2人のおかげで、なんとか助かった。でも、誰だったんだろう?すごく強かったけど・・・)


まみ「それにしても、シリウスって・・・なんだろ?星座?」


男A「おい、あそこにいたぞ!」


(あ!さっきの男の人たち・・・私のこと、追いかけてきたんだ!)


男B「キサマのせいで、俺たちの仲間が!」


(早く・・・早く逃げなきゃっ!!)


男D「おい、どこだ!?」


(ダメだ、追いつかれちゃう・・・そうだ、あのタルの中に!)






男E「くそっ・・・あの女、どこに行きやがった!?」


男H「ちくしょう!ここにはいないみたいだ!」


(男の人たちが遠くに行くまで、この中に隠れていよう・・・)






(もう大丈夫かな・・・?)


ガタガタッ


(うわっ!!)


ゴロゴロゴロ


(う、うそ!誰かがタルを運んでる!?)


まみ「ま、待って!止めっ・・・」


ガツッ


まみ「!」


(痛っ!頭打った・・・うう・・・意識が・・・)




゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ ゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚




まみ「イタタ・・・」


(せまっ・・・ここって?あ、そういえば、タルの中で気を失って・・・あれからどれくらい時間がたったんだろう?)


まみ「とにかく、出ないと・・・よいしょ・・・あれ?」


ガタガタ!ガタガタ!


まみ「フタが開かない!?」


(何か、上に乗ってるんだ!!どうしよう!)


まみ「誰かー!助けて!」


バンバンバン!


(ダメだ・・・どれだけ叩いても、ビクともしない・・・どうしよう・・・このまま開かなかったら・・・)


??「はい、酒ですね!すぐに持ってきますんで!」


(え?男の人の声?)


ガタガタ・・・


パカッ!


トワ「・・・え?」


まみ「あ、あの・・・どうも・・・」


トワ「お、女の人!?」


まみ「私、その・・・」


トワ「ええ!?何で?どうして?」


まみ「すみません、あの・・・」


トワ「タルの酒が女に変わったなんて、ナギさん達に怒られる・・・」


まみ「あの、聞こえてます?」


トワ「やっべぇ、どーしよう・・・」


(聞こえてないみたい・・・頭抱え込んじゃってるし・・・)


ナギ「トワ・・・おまえ、酒を持ってくるのに、どれだけ時間かかってんだ?」


トワ「あっ、ナギさん!」


ナギ「わっ!?なんだ、この女!」


トワ「あっ、ナギさん!ご、ごめんなさい!・・・って言っても、僕のせいじゃないんですけど」


ナギ「・・・」


まみ「あ、あのっ、すみません、私・・・」


ナギ「一体、どうやって船に忍び込んだんだ?」


まみ「ふ、船!?ここ、船の上なんですか!?」


トワ「そうですけど・・・知らなかったんですか?」


まみ「私、男の人たちに追いかけられて、タルの中に隠れたんですけど・・・」


(私が隠れたタルって、船用の積荷だったんだ・・・)


ナギ「・・・ちっ」


(し、舌打ち!?)


ひょいっと肩にかつがれる!


まみ「や、やだっ!降ろして・・・!」


ナギ「・・・」


まみ「降ろしてください!私をどこに連れていくんですか!?」


ナギ「うるせー、ワンワン吠えるな」


(わ、わたし・・・一体、どうなっちゃうの!?)





(続きます)





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