今日からお送りするのはBMW現行3シリーズにクラリオンフルデジタルサウンドインストールの模様です。
特に問題なのはドア形状です。
BMWはドアには8.8cmのスピーカーを入れ、椅子下のウーファーが低域を担当しています。
なのでドアに17cmスピーカーという概念がありません。ベンツも最近その傾向です。
特にBMWはポケットが深い。
だからここにスピーカーを入れるのは結構大変です。
高級車ですからついていればいいというわけでもありません。
高級感も持たせたい。
オーディオはクラリオンフルデジタルサウンド。
多くの機材を入れずに済み、ハイレゾから純正までさまざまな音源に対応。
スピーカーまでフルでデジタル伝送するという意欲作です。
最初に色々な計算があります。
どの辺にどのような加工でいれるか。
その位置に考えた構造にするにはどのような構成でどのような厚みにするかを考えなくては複雑な構造ではうまくいきません。
今回スピーカーをマウントするリングをドアに固定するツーピース構造。
その中で今回はM&MデザインさんのPCD1を使用します。
これは高強度のアルミリングを入れることによって取り付け強度を上げて音質を向上させます。
これが入っている前提で構造を作っていきます。
スピーカーがマウントされる部分は全て合板で作成して音質向上を図ります。
合板は硬いだけでなくビスの効きがバッチリでMDFに比べて水にも強いためバッフルに最適です。
加工が難しいのと材料が高いのがネックですがやはりここにはこだわりたい。
接着は全てこのような器具でしっかり圧着します。
締め付けると脇から出てくる接着剤は密着していなかった証拠。
こういったところでも精度や強度は変わってきます。
ベースが完成。二枚で30mmですがこれには訳があります。
今度は枠部分を接着。
ここは固定強度とは関係ない部分なのでMDFです。
このようにPCD1がぴったりはまるように作りました。
角を丸めます。これが一つのデザインになります。
ブレてました。これがスピーカーマウント部のリングになります。
横から見ると合板の神々しさが。
この部品は塗装品になります。
次はこのパーツをどうドアに固定するかの部分になります。