今回は起伏を持たせるための加工方法をご紹介。
中央部を高くしたのは曲線のラインを設けて起伏を持たせたかったためです。
起伏を持たせるためには基準が必要。
基準がなくては左右対称にならず、造形も曖昧で時間がかかることが多いです。
これは薄いMDFを縦に接着し、曲線の基準を作っているところです。
薄いMDFにマーキング。
基準となる曲線です。
それに合わせて削り込みます。
パテで埋まるであろう場所は割り箸を詰め込みます。
これが軽さと強度。そして反りのない成形につながります。
これが全体像。
まだわけがわからないですね。
そこにパテ盛り。基準となる曲線を設けておけばその曲線をパテベラでなぞるだけでパテはラインを描き始めます。
二度目のパテ盛りが完了。ほぼ形になりました。
緩やかな曲線と正アールと逆アールを持つ個人的に良くやるラインどり。
トランクに似たような曲線がありますが、それがこの部分のデザインのモチーフとなっています。
文字の書いてあるパネル部分のより細かな装飾に入ります。
この板はアクリルに置き換わる部分です。
この写真だけ縦長になってしまいました。
アクリルになるパネルのベースパネルに接触する部分のみ少し小さくして隙間をあけます。
この隙間から覗くアクリルパネルが発光すれば細い線のライティングができるわけです。
上に乗る板は5mmのアルミ。
それをアルマイト加工してトランクのデザインと合わせます。パテで造形した曲線はとても良い感じ。
文章にはかけませんでしたが、この他いろいろな複雑な調整の連続です。
今回は特に繊細な精度が必要です。でも良いものになりそうなので今から楽しみです!