少し間が空きましたがステップワゴンコンソール続きです。いよいよオーラス。
15mmアクリルをMDFベースによりルーターでカットしました。
15mmだけにちょっと大変。でも本当に大変なのはこれからです。
今回はアクリルを透明なクリスタルのような仕上げにします。
なのでマスキングします。マスキングを重ねてやると重ねた部分から剥がれることが多いので保護テープ一枚張りで。
一度組み込んで本体と重なる部分をマーキング。
マーキングの線より少し内側でカットします。
この部分のみサンドブラスト。
これはアクリルが透明なのではまり込んでいるところが見えてしまうのを防ぎます。
また、光をここで拡散して光源をわかりづらくする効果もあると思います。
ほぼ100%ギャラリーが気がつかない部分ですが、もしやってあるものとやっていないものを並べれば違いはわかるでしょう。
細かいこだわりの積み重ねがより良いカスタムになると信じましょう。
デザインと光の拡散を考えて角を斜めに落とします。
磨く面が3面になってしまいますがこちらの方が格好いい。
もう一度仮組み。とても良い!
微妙なズレもiPadのワクが斜めになったりしますのでここはとても慎重になります。
そして磨く。ひたすら磨く。
荒いペーパーから細かいペーパーへ。
そしてコンパウンドとバフを変えて綺麗な透明にしていきます。
エクスタシー。素晴らしい出来です。
このクオリティ。設置場所の問題で普段は全然見えません。
そこがオシャレ。
ステーもできましたのでいろいろ生地を張って完成に向かいます。
精度を高めるために生地の厚みのギャップはきっちり考えてあります。
レザーやスェードの中にクリスタルなアクリル。
いろいろな素材をうまく配置することでカスタムはよりハイクオリティに。
生地を貼るということは張れる張れないとの戦いです。
生地を一周巻くことは本来切れ目が見えてしまうためできません。
しかしうまく切れ目を入れてそこに押し込むことでクリアできることもあります。
このように少ない面積であればただの合わせ目にしか見えないように張ることはそれほど難しくありません。
エアソーで切れ込みを入れ、ペーパーでクリアランス調整。
慣れるといい感じの隙間になり。自然。
まあごまかしのテクニックではありますが、ほとんど見えないところもこのくらいの手間をかければより質感が良くなります。
普段は見えない細かな作業のアピールの場になってしまいました。楽しんでいただければ光栄です。
次はいよいよ完成です。













