クラウンはアウターがひと段落。
最大の大物、トランク製作に入ります。
ウーファー、アンプ、そしてエアサスを上質に、でも凄みを感じさせるトランクにしていきたいと思います。
トランクをバラしていきます。さすがクラウン、トランクが広い。
内装を全部バラしました。概ねやりやすいトランクですが、真ん中のくぼみが左右非対称なのが惜しい。
これはジャッキを固定するためのステー。
トランクのデザインの邪魔になりそうだったので撤去します。
このようなカスタムをする場合にはお客様に車をどこまで加工して良いか伺います。
穴を開けて良いか、内装を切って良いか、交換が容易でないものは切らない、など加工の度合いを決めさせていただいております。
車を売る気は無いので何をやっても良いという方もたくさんいらっしゃいますし、車を売ることを考えて加工は最小限に、という方ももちろんいらっしゃいます。
そこはご相談でオーナー様の希望で加工いたしますのでご安心ください。
平行と水平を出すためにステーをボディに固定します。
ビスでも充分ですが、シーラーを入れて微妙でも共振が起こることを防ぎます。
固定はその場所でガタやグラつきが無いように1つ1つ組んでいけば完成時にはとても精度の高いものになります。
逆にアバウトにビスを締めたりビスが斜めに入っていたりすると精度が悪くなります。
特に骨格となる固定場所はしっかり作ります。
土台の一部を設計中。これでケースと土台と強度アップを同時に狙います。カットはこのようにルーターで。
こんな感じで当て板を固定してルーターでカットすればビシッとした線が作れます。
なんとなくイメージが伝わりますでしょうか?
これはトランク床面にトレイ形状の土台を作るための側板の一部です。
コピーして前後の側板につかいます。
それを元に箱を作ります。
ここから頭を使う木組みです。
接着ではなく全てビス止めしていきます。
接着ではなくビス止めする理由は壁に開口部を設けて装飾する際に接着してしまうと加工できないからです。
かといって一度完成しないとどこに加工したほうが良いかバランスがわかりません。
なので分解可能にして組み上げて、機材などを置いて最も望ましい加工を施してから接着するのです。
なんと丸ノコを駆使してパテなしでピッタリ作ろうとしています。
接合部は全て斜めにMDFをカットして合わせています。
できました!これは地面側からみた方で、実際にはこれをひっくり返してつかいます。
15mmMDFで作成しているため強度は高いのですが重いです。
カスタムと言えば車が重くなる。確かにそれは避けられませんが、不必要に重くならないよういろいろなアイデアで加工していきたいと思います。
音よく見た目よく、そして加工品として優れていること。これが自分のカスタムに求める要素です。
加工品として優れているというのは精度、整備性、構造、軽量化、難易度などいろいろあります。
全て高いレベルではありません。でも高いレベルを目指すのは重要なこと。
より良いカスタムをご提供出来るようさらに努力しなければ!それではまた。