リアドアのブログも終わってないのに今日はリアゲート。
このリアゲートはイベント限定の見せる仕様です。
見せるっていうんだから普通じゃつまらない。
普通じゃないってことは難しい。
いつものことですので頑張りましょう!
すでに加工されていたリアゲートのピラー部ですが一度剥がしてこのようなステーを固定します。
このステーの形通りにピラーを切り取り、このステーは鉄板に固定されています。
すでにスェード用の逃げの段差がついています。準備万端。
鉄板にビスで固定された状態でステーとピラーをパテ整形。
こうすればピラーは何があっても外れません。
この強固な固定を用いてあんまりやったことのないことをやります。
すでに上になんかついてますね。
あ、ステーはパテで固定するのではなく、ちゃんと接着剤で固定します。
パテでも固定できますが、パテは密着があまく、接着剤の役割にはなりません。
時間がたつとパテとMDFが剥離して壊れてしまいます。
パテはあくまで造形。そして強度を増すくらいです。
上のMDFはアクリルのテンプレート。
ガラスに光るロゴを登場させましょう。
しかも二枚重ね。頭が爆発しそうです。知恵熱。
でもちゃちゃっとこんな感じになりました。
というのは嘘で、とてつもなく知恵を振り絞りました。
見た目と強度、複雑な中でどれだけシンプルにできるか。
この構成としてはいい構造にできた気がします。
いいですね。なんかすごいものを作ってる感があります。
個人的にビスは98%見せません。
どうしようもないときは見せますが、今回も見せません。
そのためにこんな大掛かりなパネルを作ることになります。
デザインとメンテナンスを兼ねたパネルですが、でかいな・・・。
MDFや割りばしで細かく強度を増しているのが見えますでしょうか?
なにせリアゲート。重くなると勝手に落ちます。
なのでできる限りMDF。削って最小のパテで仕上げます。
そしてパテ盛り。
詳しく解説するのが難しいほどいろんな要素でこの部品たちは固定されています。
この構造は久々に神がかっていた気がする。
なんといきなり終了間際!
先ほどのパネルにスェードを貼り、中の板はなんとリアルカーボン。
さらにブッシュアートさんのピンストライプ。
一度室内にこういう仕上げをしてしまうとそろえるしかありません。
リアルカーボンがなんとも贅沢。
全体像としてはこんな感じ。
このピンストというやつはどういう思考回路をしていればかけるんでしょうか・・・?
合わせてリアドア用も書いていただきました。ハンパない。
しれっとおさまっていい感じです。
パッと見はそんなに難しそうに見えませんね。
ここに溝があり、アクリルを差し込みます。
中にLEDを入れればアクリルが光る。ただそれだけ。
だがそこにたどり着くまでが難しい・・・。
5mm幅の溝です。
5.5㎜のMDFをあてがっておけばスェードの厚みも相まってジャストフィットです。
というわけで完成。
最近マイブーム。ユニバーサルクラフトさんのレーザー加工です。
サンドブラストとは違う、はっきりとした鮮明なロゴが浮かび上がります。
ユニバーサルクラフトさんはただレーザーで文字を掘っているだけではありません。
アクリルの剥離紙、レーザーの当て方、構成、メッキ文字など自分があきれるくらいマニアックです。
そこに自分のアイデアが加わり、傷の少ない高品位なアクリルパネルを作ることができるようになりました。
職人のコラボで今まで以上のものができるのは職人としてはエクスタシーです。
写真だとわかりづらいのですが、このパネルは青のLEDで光っています。
中央は白で、光のバランスを取っていますが、ロゴを斜めにしたり、細かいところに気を使っています。
中央のアクリルのラインとこのアクリルのラインの重なり合いは計算であったりフィーリングだったりしますが非常にうまくいきました。
鮮明にNACKSロゴが入っておりますが、これは新技術、メッキ文字です。
アクリルに文字がメッキで入っています。
我々の技術ではないのでやり方は書きませんが、通常ありえないことです。
やり方を聞いてもいくつかの問題がクリアできず、高校時代に難しい問題の答えを聞いても全部理解できなかったことを思い出しました。
ということで完成するとこのようなイメージになります。
今までにない感じが出ましたね。
このプリウス、見た目はド派手ですが、細かく見ても精度に妥協はありません。
このやりこみようで近くで見ても問題ない車はなかなかないものです。
是非この車を見かけたら細かいところまで見ていただきたいものです。
あ、もちろんダメなところであってあるかもしれませんが、見逃してください。
ということで駆け足でリアゲートをご紹介いたしました。
このプリウスは週末のスタイルワゴンドレスアップミーティングと11月16日のスタイルワゴンナイトミーティングに参加予定です。
ご来場の方は是非見てみてくださいね!
それではまた!


















