先日の続き、オデッセイのMTXトランクワークの解説です。
ブログのペースがすこしづつ戻ってきたぞ・・・。
中段のスピーカーラックは20㎝を4発並べてしまったため、ツィーターの行き場所がなくなりました。
ということで上にオフセットしましたが、微妙な間はパネルで埋めないと気が済まない病気なので作ります。
そのパネルも流れるようなデザインでなければ気がすみません。
しかしとんがっていたり、それほど大きくなかったりと結構難易度は高めです。
横壁の色分け部分にパネルの重なりを合わせるなどこだわっていますが、よく見ないと気が付かないところです。
ピンルーターパワーを用いてさらっと作れました。本当に便利です。
それにしてもどんだけパネル好きなのかという感じですね。
パネルの多さとMDFの無駄遣いとハイテンパテの使用量なら日本一を狙えるんじゃないかという感じです。
トランク下部のパーツもほぼ完成。
アグレッシブな形というか、なんか深海魚みたいです。
まあ、これは貼りなのです・・・。
冷静に考えて無理なような気がしますが、ちょっとだけいける気もします。
だめなら逃げの方法もありますが、なんとか頑張ってみたいと思います。
今でしょ!
他の部分では久々の割りばしワーク。
面倒くさいのですが、微妙なアールが比較的成形が楽に作れます。
この上部に使われました。
微妙なアールは後ろのウーファーに対して逆アールでつながないといけなくなったため、微妙な反り感を割りばしでどうにかしています。
現時点でこのような感じです。
要塞です。
この時点で、よくここまで作ったなと自分にあきれる瞬間です。
先ほどのパネル部分も隙間が埋まりラインができてきました。
いい感じです。アグレッシブです。
モニターラックも固定し、ほぼ全容が明らかになりました。
このトランクでおおよそ20ピースくらいの部品で構成されています。
今はぴったり作られているため、これからレザーやスェードのクリアランスを作り出さなくてはいけません。
そのため、一枚貼ったら次のパーツのチリ調整。それが終わったら貼って組んで次のクリアランス調整・・・。
果てしないです。
ウーファーに合わせて逆アールでつなぎますが、ツィーターリングの形状に合わせてアールを作ったりしています。
こんなことをトランクで見える部分すべてに行っているわけで、尋常な作業量ではありません。
そのため、MDF積み、ベルトサンダーによる荒削り、ダブルアクションによるアールだし、できる限り効率の良いパテ盛り、アールに合わせた最小限の研ぎ、綺麗なパテ盛り、気合の成形研ぎ・・・。
このような順番でラインを作りますが、鬼のように繰り返した作業、この辺はかなりのスピードで作業可能です。
というかここが早くないとNACKSのカスタムは普通のトランクワークの3倍くらいの時間がかかってしまいます。
なるべく値段を上げずにクオリティーを上げるにはこのような部分でのスピードアップが欠かせません。
そしてついに上段とツィーターリングの部分がつながったわけです。
あれ?あまりウーファーが見えなくなりましたね・・・。
自分はこのチラリズムが大好きです。
自分で言うのもなんですが、圧倒的な迫力が出ましたね。
写真ではわかりづらいのですが、すごい奥行き感というか立体感。
この物量、このスペースでどれだけ自然に恰好よく見せるかという無理難題を結構クリアできている気がしてきました。
自画自賛しすぎはいけませんが、自分の作ったものに興奮するのもインストーラーには大事なことです。
問題なのはこの作り物のほとんどが貼りだということです。
貼れるかどうかわからないものもあれば、スムーズに抜けるかどうかわからない巨大なパーツもあります。
もちろんそれが可能なように考えてはいますが、これだけ複雑だとイレギュラーもあります。
一つ一つ丁寧にクリアランス調整することでビシッとおさめて見せましょう。
商品を仮置き。
今気が付きましたがユニットがほぼ一か所に固まっている、結構いいレイアウトです。
恰好よくて音がよければ最高ですね!
それにしてもMTXの赤のポールがかなりいい感じですね。
これにピアノブラックアクリル枠やカーボン枠、アクリルLEDなどが入ったらどんな感じでしょう?
自分自身かなり楽しみです。
ず~~~~っと研ぎばかりやっているとたまにやりたくなる貼りもの。
チリに関係ない部分のこのパーツを貼ってしまいました。
しわがよってもいいのなら比較的簡単ですがきれいに貼るにはそこそこ技術が必要です。
今週末はACG関東ですね。雨は皆さんで祈って弾き飛ばしましょう。
NACKSからは14台の出展予定です。目立つといいなあ・・・。
それではまた!