ついにやってまいりました、あのプリウスのトランク作り直しです。
以前のトランクはフラット仕様でオーナー様には満足いただいていたのですが、ACGに参加してフラットでは目立たないとカスタム魂に火がつかれたご様子。
ではショーで通用し、なおかつこのプリウスのイメージで激しいトランクワーク、作ってみたいと思います。
デビューはイースセミナー。時間はあまりありませんが、妥協することなく最高の物を作りたいと思っております。
なにはなくともフラットな面を作り出します。
今回はトランクが立体構造のため、この位置が一番低い位置となり、スペアタイヤハウスは完全に潰します。
結構このベースの板が基準になりますのでレーザーを使用し、しっかりと水平、垂直、センターを出します。
今回はウーファーBOXにちょっとした改良を加えております。
うまくいくでしょうか?写真を見れば詳しい人だとわかってしまうと思います・・・。
BOXを作成しますが、今回は特に角への補強と樹脂を全面に塗り、強度と気密性をアップさせています。
とにかくショーカー仕様なのにキッチリ鳴ることが必要ですからこの辺には妥協は許されません。
ウーファーリングを作成しました。
これもLEDライティングやパネルの厚みで厳密に決められた内容で製作しています。
ウーファーの角度を決めています。
適当に決まっているように見えますが、リアルにこの角度はシビアに決めています。
全体の構図や流れ、イメージをもとに違和感のない角度を作り出しています。
え?いつもと同じレイアウトじゃないかですって?
正直その通り。
しかしウーファー2発のショーカー仕様では現在の自分にはこれがベストポジションなのです。
これはあくまでも土台。これから周りはとんでもないことになると思います。
位置が決まったので、ウーファーを仮で組んでみました。
ブラックのモノトーンでプリウスのトランクのイメージにはばっちりです。
パワーのT1、12インチ。しっかり作ればしっかり鳴ってくれるでしょう。
裏側を見るとウーファーもちゃんと逃げているようです。
意気揚々と作ったはいいが、当たってはいらないのは最悪です。
左右対称にリングを固定します。
リングの大きさは若干ウーファーより大きめに作られています。
当然パネルが入るのですが、いろいろな加工をするの必要な幅を保つためにこのくらい開けています。
この辺は結構しっかり計算していたりします。
MDFで斜めの隙間を埋め、最近の曲線ウーファーBOXにはなくてはならないFRPくずの準備をします。
MDFの面に樹脂を満遍なく塗っておきます。
必要のない部分はマスキングしておくと余計な樹脂を砥ぐこともなく、また砥いでいるうちに形が変形してしまうことを防いでいます。
さあ、FRPくず、チョップドストランドの登場です。
樹脂に入れて適当な硬さにして刷毛でぬります。
かなり厚みを出すこともでき、MDFには樹脂がしみ込んでいるため、ファイバーパテなどよりはるかに高い強度でBOXの形を作ることが可能です。
このようになりました。
どうしても変形BOXの斜めの部分は強度が落ちる傾向にありますが、MDFの積層とFRP屑による成形でおそらく平らな部分よりも強度があると思います。
結果ウーファーもよく鳴ることでしょう。
硬化後に表面をあら砥ぎします。
FRP線維がとがっている状態でパテ盛りしても上手く盛れませんし、そもそも足付けしないとパテが完全に密着しないため、足付けは重要です。
そしてパテを盛っていきます。
少しでも剛性を出すためにここはいつものハイテンパテではなく、ファイバーパテを使用します。
一発で結構いい形が出来ています。
MDF積層とFRPくずによる最初の成形でかなり完成系に近い形が出せているため、いい感じに盛れます。
砥いで2回目のパテ盛りです。
もうほぼ形がでています。
微妙な凹凸を消すためにもう一度砥いで仕上げパテを盛ります。
ほぼ形が出ていますが、微妙に色が濃いところはまだパテが入りきらずちょっと低くなっているところです。
ペーパーが当たらないために色が濃いわけですね。
パテ盛り2回でここまで来るというのは数年前の自分では考えられなかったので進歩したなあと思います。
仕上げパテを盛り、今日はここまで。
正味二日でここまでこれればなかなかでしょうか。
しかし日程はそれほどありませんのでガンガン進めていきたいと思います。
それではまた!