DC5と書いて車の外装の写真がないと何の車をやっているかわからないとのご指摘がありました。
自分の癖というか内装バカなのか、外装を撮る習慣がないのですが、それじゃあよくわからないですね・・・。
これからは外装も載せて行こうと思います。
アルファードが納車になり、とても喜んでいただけたようでよかったですね。
新型デッドニングと自分たちが初めてやる調整法で音は以前とは激変しました。
ロックフォードT3もいいのかもしれません。
なによりお客さんが、すごく変わった!!と言っていただけるのが一番よいことだと思います。
今回作業したエダ君も自分の作業でお客さんが喜んでいるのを見て充実感を感じていたようです。
カスタム屋というのはこれなくしては成り立たないですね。
さて、今日はMDFとパテとの格闘の一日でした。
ひたすらベルトサンダーとペーパーを使用しています。
昨日まではアンプステーにMDFを貼りつけていく作業でしたね。
MDFをかなり貼って強度が出た時点で一度取り外します。
車についたままだと効率が悪いのですが、ある程度強度がでてからでないと反りやずれが発生しやすいので強度が出てからはずします。
最近お得意のベルトサンダーによる曲線造形です。
まずはだいたいのイメージをつかみ、この視点から見た確実にMDFを削るであろうラインをMDFに書いておきます。
ちょっと削り始めていますが、こんな感じです。
まずはこの方向へ垂直に削ってしまいます。
するとこんな感じに。
まあ、これだけじゃあ格好いいわけがありません。
今度は横からイメージします。
ラインの頂点となるイメージをつかみ、MDFにマーキングします。
垂直方向に対しても角を落とすイメージで作られるラインをイメージし、マーキングします。
垂直方向に書いたマーキングと横に書いたマーキングをつなぐようにベルトサンダーでカットします。
こんな感じです。
だいぶ躍動感が出てきました。
もっと洗練させていきましょう。
実際にはもう少しラインをきつくとか、表面を整えるとかいろいろ考えます。
というわけでこんな感じになりました。
最初の状態からはかなり感じが変わりましたね。
直線などまるでないこの造形ですが、二つのラインをつなぐことによってこのようなラインが出来上がっています。
これだけを見るとどう作るのかイメージしづらいですが、順を追っていけば結構誰でも作れそうな感じです。
ただ、造形の形状、強度も考えてちゃんと格好いいデザインにする、というのは経験とセンスが必要です。
自分だとこの辺が今の限界でしょうか。
角度を変えてみます。
正直なところ最初からこの形にしようとイメージしていたわけではありません。
その場所その場所でこうするといいかな?こうすると格好いいかな?ということをいろいろ続けていった結果がこのような形になります。
実際にはブログでは表現しきれないいろいろなことを考えて作っています。
そして最近ますます天才ぶりを発揮するようになったエダ君のドア。
やろうとしていることを高い次元で作ってくれるのでいいですね。
自分より劣るものを作る作業員ではまかせっきりに出来ませんが、彼には投げっぱなしです。
裏は見えませんがある程度ちゃんと造形します。
この時点でだいぶベルトサンダーと格闘しています。
一つ一つのラインはそんなに難しくありません。
ただ、それらをまとめるのは結構難しいかもしれませんね。
最終的にはこのようなラインになりました。
こだわり過ぎると工賃が莫大になってしまうのでこの辺で・・・。
と言ってもこれをやると完全に予算オーバーです・・・。
そして樹脂入れです。
ポイントは出来る限りガッチリ入れることです。
しみ込んで満足しているようでは全く足りません。
ヒートガンでガンガンに温めて樹脂を多めに塗りたくってさらに温めるとどんどん吸われていきます。
吸われなくなるまで樹脂を入れるのは実はかなり大変なのですが、とにかく吸わせて表面に膜が覆うくらいまで入れます。
この形状で樹脂が200cc位入っています。単純に0.2kg重くなる計算ですね。たぶん。
ということで樹脂入れ終了です。
表面に膜が張るくらい樹脂が入っているのがお分かりでしょうか?
こうすることによってMDFとMDFの合わせの接着面から表面に筋が入ることもなくなるかと思います。
なにせカスタムの塗装品の大敵は割れ、というか筋が入ることなのですが、ほとんどがパテとMDFの境目なのです。
なのでMDF時点で樹脂で固めた後にパテで成形したほうが割れる確率は飛躍的に低くなるはずです。
その時に樹脂の入れ方が甘いとやはり割れてしまいます。
このステーも200cc塗った後にさらに100cc追加して半硬化中にさらに塗っています。
樹脂が半がわきの状態でパテを盛ってしまいます。
すでにMDFの時点で大半の形が出来ているので、パテは薄く盛って何度か盛る方法のほうがいいでしょう。
せっかくMDFでラインを出してもパテをどかっと盛ってしまったらあまり意味がなくなってしまいます。
盛っては砥ぎを繰り返します。
これは2度目のパテを盛って砥いだところです。
薄く盛っているので砥ぐ時間はそれほどかかりませんがなにせ形状が複雑なので砥ぐのは結構大変です。
仕上げパテを盛ってラインをしっかり修正します。
今回も塗装品なのでラインはしっかり作らなければなりません。
砥ぐのは明日にするということで、一度はめてみました。
他のラインとも結構合っているので結果はいい感じですね。
ということでACGも近くなってきまして、だいぶスクランブルモードですががんばっていきましょう
それではまた!