ストリームトランクワーク徹底解説9 | カスタマイズファクトリーNACKSのようやく書き始めたマニアックブログ

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いよいよ終盤となってきましたストリームトランクワーク。


明日には完成しそうな感じです。


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すべてのパーツは生地貼りです。


その前に土台にニードルフェルトを敷き詰めました。


もともとカーペットがあったところをはがしているわけですから多少なりとも車内がうるさくなるはずです。


それがこうすることによって確実に純正の状態に近付けられるでしょう。


どれほど変わるかは何とも言えませんが、このような作業の積み重ねがよりよい車を作る上では大切なことですね。



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まずは土台となる部分を貼り替えます。


ストリームは痛車ですが、トランクは派手であり渋くもある感じにしようとしています。


貼ってある女の子のキャラはツンデレではなくツンだそうです。


イメージするにはやはりゴスロリというかそんな雰囲気を醸し出すカラー配分でしょう。



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ウーファーなどはエンジのスェードでベースは黒レザーです。


黒レザーは特にラインが陰影もともなって綺麗に出やすいのでお気に入りです。


ただし貼るのは非常に難しく、特に自分のように曲線造形を多用するとなんてことなさそうなパーツでも難易度が上がったりすることがあります。


しかしながら逆を言えばそのようなものを何とか綺麗に貼ろうと繰り返してきたからある程度のものなら貼れてしまう技量が身についたとも言えます。


写真のパーツも簡単そうに見えますが後ろへの回り込みも考慮すると意外に難しいパーツなのです。



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非常に複雑なパーツの分割を行っているため、レザーの厚み分でクリアランスがかなり変わります。


なので一つ貼っては次のパーツを仮当てし、そこでさらにクリアランス調整をするという非常に手間のかかる調整をしております。


レザーを貼ると曲線を作るために努力したものが覆い隠されてしまいます。


作り方はよくわからないけどこのトランク曲線だね、とカスタムの加工に興味がない人からはそう思われるでしょう。


しかし曲線造形のカスタムはそこからは想像もつかないほど多くの手間をかけて作成していることがブログから伝われば嬉しいなあと思います・・・。



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ちなみにこのパーツ。油断していましたが相当貼るのが難しかったです。


パネルがやけに張り出しているため、レザーを引っ張るなどしてもなかなかすべてを覆い隠すのが難しいのです。


パネルの中を切って逃がしたり伸ばしたりいろいろなことをやって何とか貼っています。


何とか、と言ってもしわはほとんどと言っていいほどありません。


線のようなしわが少しでも出てしまったら敗北なのです。


形状上出てしまうこともあります。ですが限界までしわを出さないように貼ることを心掛けています。


ある程度熱を加えないとこの形状は貼れませんが、熱を加えて伸ばすとしわが簡単に出やすくなるので熱を加えるのも最低限にしています。






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気合で一日でここまで貼りました。


この日はなかなかいいペースだったと思います。


かなりこだわって作ったこのベースたち。


しかし今回のメインはここではありません。


この造形はあくまでおまけ程度のものです。


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ある意味脇役なのですが、造形としてはこれがメインのアンプステーです。


強烈に細い形状でこれでアンプを支えられるのか?と言った感じです。


今回はガンメタリックで塗装しています。


フラットベースを混ぜ、多少艶を消したメタリックがちらっと見えたときに渋いラインを見せてくれると期待しております。



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それにしても結構気合を入れた造形になりました。


通常はパテで出すような造形ですが、しつこいようですがほとんどMDFです。


繰り返しになるかもしれませんが、この形状でパテを多用すると反りが発生しやすくなります。


多少反ったものを無理やり固定しようとすると割れたりヒビが入ったりします。


最初に作ったものが全く寸法が狂わなければカスタムはそれほど難しくありませんが、この反りなどで最初より微妙に形状が変わってしまうのが精度の悪さや隙間、ひび割れの原因になるわけなのですが、MDFでほとんど作られたこのアンプステーはなんどつけはずしをしてもまったく寸法が変わりませんでした。


なので非常に精度が高く作られているということになりますね。


多分割れやひびも出ることがないんじゃないかと思います。すべては精度が重要と言うことですね。



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精度も重視していますが造形も怠りません。


いろいろな曲線の集合体ですが、変なところからラインが始まったり破綻しないようにいろいろ考えてラインを造形しています。


でも、この曲線造形のほとんどがベルトサンダーです。MDFブロックで造形する場合はこのベルトサンダーがうまく使えないといけません。


なかなかいい感じに出来たような気がします。




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これも繰り返し言うようですが、あまり見えないというか目立つ部品ではありません。


しかし目立たないところもしっかり作っている車と言うのはオーラがあるものです。


ちゃんと頑張って作ってよかったなと、思いました。


時間はかかりましたが・・・。



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USアルパインのタイプSのコアキシャルです。


安いようですがなかなかの質感です。


パネルも従来の普通のパネルではなく、立体にへこみをつけたデザインになっています。


より製作には時間がかかりますが、いかにもパネルを作りました、という感じがなくいい感じです。



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ここからは非常に熾烈を極めるアンプの取り付けです。


実は今日この部分が終わったのですが、壮絶な戦いでした・・・。


なぜこんな形状にしたのか?と考えた人間を問いただしたいほど大変でした・・・。


でも不思議な感じというか怪しい感じのするトランクになってきました。


明日には大抵の部分を終了出来ると思います。



ちょっと配線作業は写真が少ないのですが、ご期待くださいね。


それではまた!