ストリームトランクワーク徹底解説5 | カスタマイズファクトリーNACKSのようやく書き始めたマニアックブログ

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埼玉県上尾市のカスタマイズショップNACKSです
オーディオ、モニター、LED、アクリル、アルミ、カーボン・・・
ありとあらゆる素材と妥協のないデザインであなたのカーライフを
より刺激的なものに致します

なかなか熾烈な予定ですが、オオフチさんの加入によりかなりこなせています。


セキュリティーから足回りまで自分に出来ないことを出来る人なので自分も勉強になります。


自分の持っているカスタム電装の知識と、オオフチさんのセキュリティーの知識を足してプリウスでは新しい試みをしまして成功しました。


エンジンをかけなくても電装をすべてONに出来るというものです。


興味のある方はお問い合わせくださいね。



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ストリームは今回のハイライト。


アンプステーのアーム製作です。


どういうことかというとウーファーの上にアンプをレイアウトしようということです。


見た目関係なければそれほど難しいことではありませんが、ビジュアルを重視してステーを作らなければならないためにあまり太いバーにしてしまうと格好悪いし、細すぎると強度不足になります。


今回ではデザインと強度を兼ね備えたものを作るのがテーマです。


まずはこのようなMDFを切り出しました。


意味がわからんですね。



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このようになりました。


しかしこんな細いMDFでアンプが固定できるのでしょうか?


この時点でウーファーが動いても問題ないクリアランスを確保しておき、なおかつあまり宙に浮きすぎないようにバーの形を設計しなければなりません。


浮いていてもギリな感じがいいのです。



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バーを複製して左右対称にします。


ここからの左右対称はかなり精度が求められ、なおかつ難しいものです・・・。



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さきほどのバーは片側二つ必要です。


さらにこのようなMDFを用意します。これは横長の板をある間隔でカットしたものです。


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2本のアームをこのように接着しますが、さきほどのMDFをこの間に貼ります。


ある間隔でカット、というのはこの曲がったラインに出来る限り追従するように調子のいい間隔でカットしたわけです。




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もともと同じ幅の横長の板をカットしていますので当然平行に接着出来ます。


曲線を考えてカットしておけばいい感じで固定が出来ます。



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こんな感じになりました。


格好良くもなんともないですね。


もちろんこれが完成、などというわけがありません。



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自分の最近のトレンド。MDF積層の削りだしです。


適当にMDFを貼ったらひたすら削るというこの作業ですが、意外といい感じで形を作ることが出来ます。


まずは上から見たときの完成ラインを鉛筆で書きます。




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それを垂直に削ります。


上から見たときになめらかな曲線になればOKです。




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その状態から全体のラインがつながるようにベルトサンダーでMDFを削り込んでいきます。


とりあえず基準の曲線が出来ていれば後はフィーリングです。




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ここからは本当にフィーリングですね。

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イメージ伝わるでしょうか・・・?

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こういった曲線造形ですが、デザインはもちろんのこと強度を増すためにも使われています。


やはりポイントはパテをあまり使わないことです。


このような細い部品にパテを強く盛るともろに反りの影響を受けて寸法が安定しません。


なので極力MDFで全体の造形を進めていくことにします。



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両サイドのステー固定部分も同様に製作していきます。



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鳥みたいとか弓みたいとかいろいろなコメントをいただいておりますが、まだまだ完成系には半分と言ったところでしょうか。


アンプの乗る場所を作るとさらに造形は変わります。


今回はさすがにこれを貼るのは無理なのでペイントですが、表面処理等もいろいろ考えるところがあります。



自分のカスタムのコンセプトというか、110%ルールというものがあります。


トランクやドア製作をする際には10%ほど今までにやっていないことに挑戦するというものです。


10%といっても漠然としたものですが、ようは常に新しいことに挑戦しようということです。


とはいえど、新しい技術とともに今までやってきた技術も洗練することも忘れません。


常に新発想と修正を繰り返すことにより、より洗練されたカスタムが出来るようにならなければなりません。


最近少しづつ洗練されたカスタムの入り口に近づいてきた気がしますが、それはそれとして常になにか足りないと思いながら作業をすることが重要だと思っております。



考えすぎとかやりすぎという嬉しいお褒めの言葉をいただくこともありますが、やりすぎのインストーラーのほうが刺激があっていいですよね?


でも自分はやり過ぎだとは思っていないのですがね・・・。



明日も車好きを刺激するような仕事が出来るように頑張っていきましょう。



それではまた!