ストリームトランクワーク詳細解説1 | カスタマイズファクトリーNACKSのようやく書き始めたマニアックブログ

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ブログの写真が100枚ほどたまってしまいました。


さぼったツケは大きいようです。


しかしネタには困りません。ちょっと久々のトランクがっつりワークです。


車はストリーム。古くからの常連さんですが、ついにトランクに着手していただけました。


長いこと見ていただいていてこれだけ大きい仕事を任されるわけですから期待を裏切るわけにはいきません。


気合を入れてすごいと言われるトランクにしましょう。



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ある程度のワイヤリングはこの時点で終了しています。


今回は3rdシート撤去です。


ストリームのトランクは実にカスタムしやすいトランクです。


まず床がものすごく平らです。


そして左右がほぼ対称です。


こういったトランクは固定がしやすくレイアウトがしやすいのです。


レイアウトがしやすいとよりデザインにもこだわれますね。



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カーペットをはずして見るとほぼフラットな床が現れました。


まずはステーを作り、そこにフラットになるようにMDFを引きましょう。



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その前にシートベルトなどをはずした穴は室外に通じてしまうので埋めてしまいます。


アルミテープで埋めていますが、この中はシーラーで満たされており万が一にも室内に水が入らないようにしています。


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フラットを取れる面とMDFを置いたときのしなりを出ないようにするレイアウトを考えます。


このような感じならいい感じですね。



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ビスでステーを固定します。


ビスだけではありません。下側にはシーラーが入っています。


微妙な隙間やずれも起こしたくないのでダブルで固定します。


基礎なのでがっちり固定したいところです。



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固定中はビスとドライバーと掃除機のコラボレーションになります。


慣れた作業なのでガンガン進めましょう。




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床一面を覆うMDFを切り出して固定に入ります。


MDFには縦中央にラインを書いておき、レーザーで位置を合わせて固定します。



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下のステーの位置を見てビスで固定します。


これで完全に床面がフラットになりましたので自由にレイアウトを考えることが出来ます。



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ウーファー2発の場合は横に3ピースのパーツ分割にすることが多いです。

今回も特殊なレイアウトを実現するために3ピースにする必要があるのでまず中央部分から作っていきます。

中央ブロックがあると両サイドのウーファーBOXがはずしやすくなります。


まずは床に左右のウーファーBOX、中央のパーツの土台となるMDFを横に並べます。


この時点で固定のビスも打ってしまいます。



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最終的な形をイメージして曲線をこのように書いてみます。


問題なければこのラインでカットします。



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左右分コピーするのですが、さらに2枚重ねにしてあります。


これはウーファーBOXの壁と中央ブロックの壁はラインでつながるので同じ形のほうが望ましいからですね。


この2枚も最終的な固定ビスで固定してから合わせていきます。

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こんなイメージです。こういう感じで基準となる部位をたくさん作っていきます。


そうすることでより精度が高くなるはずです。


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このように中央ブロックを作ります。


この部品の精度が意外に重要で、垂直などはしっかり出さないといけません。



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そしてウーファーBOXの外側の板を作ります。


最終的なラインを想像してラインを決めています。


この辺は経験とフィーリングです。



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こんな感じです。


手前の曲線は造形上のライン。


その上の直線的なラインはウーファーリングが乗っかる面です。



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奥側の板と手前側の板を作ります。


これを接着します。



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さきほどの横板も接着します。


あっという間に変形ウーファーBOXの土台が完成しましたね。



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ウーファーリングを作成します。


強度とLEDリングを想定した形状です。



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ウーファーリングを固定しますが、リングを固定する際は最悪2か所、しかし3か所あればほぼ確実に固定が可能です。


3か所あると左右対称にするために同じ位置で接着するということが非常にやりやすくなります。



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今回の場合は左右の板、奥の板で3か所の固定場所をとれました。


接着位置がわかりやすいと非常に左右対称がとりやすくなります。




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さきほど横板のところでウーファーリングが乗っかる面と書きましたがこのような感じです。


これで角度も左右でずれることがありません。



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というわけでかなりいい感じでウーファーが左右対称にレイアウトされました。


昔はちょっとくらい左右がずれているのは仕方ないと思っていましたし、今でも100%左右対称は不可能だと思っていますが、知恵を使えばかなり高い精度で左右対称にすることが可能ですね。


このような複雑なトランクワークの場合には位置の基準が重要です。きっちりとした基準点が無数にあれば曲線造形でもかなり高い精度で左右対称に作ることが出来ます。


そのようなポイントをどれだけ残せるか、作れるかというのは大事だし、曲線造形なのでなかなかそういう位置を作りづらいという事実もあります。


しかしながらさすがにこのようなレイアウトをこれまで何十台と作ってきたので精度とラインとスピードは昔とは比較にならないほど技術が向上しましたね。



今の目標は今までよりレベルの高いものを今までより圧倒的に早く作ることです。


今回も構成は非常に複雑なものを作る予定ですが、スピードも考えなければいけません。


目標は10日を考えていましたが、5日を過ぎた時点で多少無理があるようです・・・。


いくらスピード、と言ってもやはりラインにこだわってしまいます。


現状はだいぶ形になっています。順次ご紹介していきますのでよろしくお願いいたします。




それではまた!