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ワゴンRはモニターラック自体の成形は完成しました。


しかしまだ終わっておりません。


両サイドにフタのようなパーツを作らないと両サイドはレザーもスェードも巻き込めません。


モニターをラウンドさせなければ問題なかったのですが、ラウンドさせたためにモニターパネルが抜けなくなってしまうので別パーツ化します。


平らなわけでもないし、ドアを開けると意外と見えてしまうパーツなので最後の最後ですが、手は抜けません。



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ここにパネルを作ります。


でも、下のほうは奥に傾いているためにこの面はただの平面ではありません。


平面がへの字になっている感覚です。


でも一つのパーツできっちり、しかもある程度ビジュアルも考えて横パネルを作らなければなりません。



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別パーツの固定は当然ビスなのですが、自分は表からビスが見えることをほぼ100%しません。


これはインストーラーの意地のようなものです。


たぶん今まで製作したものでビスが丸々見えることはなかったと思います。


スピーカーの取り付けのネジが見えるとかそういう意地悪な突っ込みは勘弁してくださいね。


さて、ビスを隠すということは自分のやり方ではパネルを作ります。


またパネルです。今までいくつのパネルを作ったのでしょう?


ここではパネルの大きさと形状を先に検討して形にしてみました。


ベースよりどのくらい小さくパネルを作るかは実はこのパネルが傾いて設置されるために斜めに形状を作ることを考えてこの隙間を作っているのです。



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オスが出来たらメスです。


鉛筆でマーキングしてフリーハンドです。


このような形状ならかなり楽勝です。






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ということでフリーハンドでオスメスができました。


後は左のパーツを横にあてがうぴったりの大きさでカットします。



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するとこんなパーツに。


今回は枠が太いので先に枠を作ってしまいました。



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その枠の下にMDFを貼りつけ、ルーターをかけるとこんなパーツになります。



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そうしたらあてがって形を見てOKだったのでビスで固定します。


でもこれだと左側は何もできておらず、隙間があいています。


平らなら何も難しくありませんが、すこし角度をつけてへの字にしないといけません。


さらに難しいのがここはあんまり厚くできないのです。


すでに横幅はかなりギリギリのサイズになっていますので、厚くできないのです。



しかし厚さがないとへの字のパーツを2枚の板を接着することによって作るのであれば接着面が少なくて折れやすくなるのでは・・・、という心配があります。



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なにも作られていない部分をちゃんと隠せるように縦長のパーツを作りました。


しかし右側のパネルは曲線で盛りあがっているために中央部分はそれに合わせてカットすると細くなりすぎてしまいます。


細くなるとしなりがでて動いてしまいます。


動いてしまうと固定がうまくいきません。


さらにパテの収縮によわくなり反りが発生しやすくなります。


ポイントはパネルと縦長のパーツが強度を残してカット出来ていること。


接着面の面積を出来る限り増やすこと。


出来る限りパテを使わずにMDFのみで作ること。



これがポイントだと思います。


まずは縦長のパーツは剛性を保てるラインで右のパネルと干渉する部分をカットします。


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マーキングしてありますが、この部分を削れば縦長のパーツが中に入り込んで適正な位置に行くわけです。


適正な位置に来た時に隙間が空きまくっては剛性もさがります。


なので少し削ってはあてがい、を繰り返してなるべく密着した状態で適正な位置にはまるようにしましょう。



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こんな感じでカットしています。


これなら縦長のパーツのカットも最小限で済みますね。


また接着面積も広がりますので強度が上がり、結果隙間などが発生しづらくなって仕上がりが向上します。



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こんな感じでビタッとはまりこみました。


はまるのを確認したら接着します。



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まあ、ぴったりと言っても裏側は無駄に削った部分なども多くなっています。


慎重にはずして、裏からも接着剤を塗るとなおいいと思います。


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パネル自体は当然カクカクしているわけですがそんなの気に入りません。


なだらかな曲線で構成していくのですが、これがなかなか熟練を要するところかもしれません。


上の写真は加工前、下の写真はベルトサンダーとペーパーである程度仕上げたものです。


全然自然さが違うと思います。


この形状をパテを使わずに完成に近いところまで出来るのであれば理想です。


未熟な自分ではまだパテのお世話になりますが、ベルトサンダーなどで削った面というのは非常にパテが乗りづらいです。


だからこの加工でも最初のころ樹脂を入れてからパテ盛りしていたのですが、さすがにほんのちょっとだけ樹脂を作るのは自分でも面倒くさいです。


なのでパテがのるであろう場所に接着剤を塗り込み、ティッシュで拭きとって硬化剤を吹くと表面が固まって非常にパテがのりやすくなります。


ほんのちょっとかけたところにパテを盛る時など、これをやっておけば砥いでいるときにポロっと取れることも少なくなります。




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ということでパテを盛ります。


MDF時点でかなり形が出来ていたのでパテ盛りは楽勝です。


結果この一回だけで十分でした。





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というわけで完成です。


結構あっという間でしたね。


でも、昔はこういうパーツを作っても時間はかかるし、反りなどがでてチリが合わなかったんです。


簡単にちゃんとしたものが出来るようになったということは進歩しているのですね。



ではパート2、貼り替え編に続きます。