だいたい形の出来てきたワゴンRのモニターラック。
より細かいところを作っていきます。
激しく面倒くさいラインをだいたい作り終えましたが、渋いところと目立つところを作ったほうが作品としてはよい仕上がりになります。
LEDアクリルバーを入れる枠を製作し、埋め込んでいきます。
こういうのは最初から構造と骨格として最初から入れる場合もあるのですが、このモニターラックはラインがまず命です。
ラインを重視する場合はある程度作ってから枠を作って、枠分切開してから納めたほうが自然な仕上がりになる場合があります。
さて、上にあるMDFは上から見た上辺のラインをコピーしたものです。
それをもとに枠を作成していきます。
枠を左右作るのに6枚くらいのこのような棒が必要になります。
枠の大本となる形ですが、ここから中に入るアクリルバーの形を決定します。
鉛筆で書いたラインがその形になります。
アクリルを上下左右から挟み込む形になるので、接着する面とアクリルの大きさのバランスを考えてアクリルの形を決めます。
アクリルバーにマスキングを3重位に貼ります。
なぜかというと、フルカラーなので9mmのMDFをスペーサーとして入れるのですが、アクリルは実際には8mmです。
9mmMDFのテンプレートで組んでいくので実際にアクリルに置き換えると9-8=1mmなのでガタガタになりそうですが、逆にレザーを巻き込まなければならないので1mmでも隙間がきついのです。
細かいことを言うとレザーは0.75mmで上下で2倍。つまり1.5mmがクリアランスとしては適性です。
1mmだと入れるために相当無理をしなければならず、最悪レザーが切れたりします。
なのでその分マスキングを厚めに貼って、残り0.5mmに近いクリアランスを確保したかったわけです。
・・・・、文章だとさっぱりわかりませんね・・・。
ということでこんな感じ。
ルーターを駆使すればあっという間です。
その上からもう一枚接着。
マスキングを貼ったテンプレートを挟み込むことによって接着面は若干隙間があきますが、接着剤を多めに入れることによってごまかします!
ということでこんな感じになりました。
接着面が隙間があいていますね。この分クリアランスが確保されたわけです。
そんなに強度が必要ではないので、このようなやり方でちゃんとアクリルがはまりこむようにしたほうがいいと思っています。
さあ、枠を埋め込みましょう。
もうこのくらいまで成形が終わっていると、中に接着したステーは実はとっても問題ありません。
枠が入る部分だけをカットします。
するとこんな感じ。
でも綺麗に枠が入りました。
あえて少し引っ込んだ感じで位置を決めています。
デザインされたパーツはやはり面の起伏があったほうがいいかと思いますので、このようなパネルや枠は正規の位置よりずらして接着することが最近は多いです。
その分面倒くさくなりますけどね・・・。
この位置決めも結構難しいんです。
微妙にはまりが悪ければ削って位置が合うようにします。
簡単そうに見えますが、実は何度も削って合わせてを繰り返して綿密に位置決めをおこなっているのです。
というわけで満足できる位置になったので接着剤で固定。
後は空いている部分を埋めて形を綺麗にすればOKです。
さらにひと手間。
ロゴを入れるパネルなんて作ってみました。
やはり文字など入ると引き締まりますからね。
枠はこのくらいでしたらすぐに出来てしまいます。
枠もやはり少し引っ込みぎみにしようと思います。
それを想定して切開してみました。
そうしていくうちに中のステーはどんどん用無しになっていきます。
結果すべて外してしまいました。
だからと言ってこの枠が意味がなかったわけではありません。
ある時点まではこの枠がないとこのモニター枠は形をとどめていられなかったのですが、成形が進むにつれて中のステーがなくてもちゃんと強度を確保できるようになったわけです。
形がしっかりできれば中のステーは重くて配線を通しづらい邪魔ものです。
今までありがとう、という感じではずしてゴミ箱へ行きます。
ということで中央部分の細かい枠やパネルの固定が終わりました。
ついに空いている部分も埋めて形の全容が現れます。
埋めるのは割り箸。
3次元の曲線のためにMDFで作るのは結構無理があるので細い割り箸で少しづつ埋めることによって希望するラインに出来る限り近づけます。
こうしてブログに書いているとわかりますが、明らかに手間をかけすぎな気がしてきました。
これで仕事が少なかったら店が持ちませんね。
今はおかげさまで盛況ですが、こういうご時世、一寸先は闇です。
任せていただけるのであればこのようにこだわりを持ってカスタムいたしますので、なんでもご用命くださいね。
今日も新規のお問い合わせが2件あったようです。
KSF効果と思いきや、ブログを見てのご連絡だったようです。
やはりブログはしっかり更新しないとだめだということですね!
ということで作業にブログに頑張りたいと思います。
それでは!