本日は趣向を変えまして、いつも突然できている木枠をどうやって作っているかご紹介しましょう。
昨日のブログで、わからない方には意味不明と書きましたので、どんなものか紹介しようと思いました。
ただし、ものすごく長いのでご注意ください・・・。
また、同業者様は見てもあまり意味がないのでご注意ください。
さて、左側だけの木を作り、それをひっくり返すことによって左右対称の木ができました。
それをもう一枚の木にちょっと小さい木を作ります。ルーターというやつでできるのですが、写真撮り忘れました・・・。
そうしたら小さい木に対して、それがぴったりはまるメス型を作ります。
四角い木に製作した曲線の板を載せて、外周を鉛筆でなぞります。
その外周の内側の部分を切り取るわけですね。この際、鉛筆の線ぎりぎりで切るのがポイントです。
それをルーターで鉛筆の線がちょうど消えるように削っていきます。フリーハンドといいますが非常に怖いです。
ドリルの刃が食い込みすぎたり抑えが甘いとこの木は軽々と飛んでいきます。これで指を落とす人もいるくらいで・・・。
できました!ある程度ぴったりです。これでオス型とメス型ができたわけですね。
そうしたら、一番最初に作った曲線パネルにメス型を貼り付けます。
この接着面の大きさは最初のパネルからちょっと小さいパネルを作った時の差と同じです。
裏から見るとこんな感じです。
そしてルーターでカット。ベアリングの部分に上の板があたり、下の板はドリルで削られていきます。
そうすると上の板と全く同じ形にカットできます。ルーターの基本ですね。
さっき接着面の差がどうとか言ってましたが、その差がこの枠の太さと全く同じです。
ご覧になるとお分かりだと思いますが、上の板よりちょっと大きく削るのです。
結果このようなかたちになりました。実はこれは枠の裏側から見ている図です。
そうしてさっき作った小さい曲線パネルをはめ込みます。場合によってはこれが表面の場合もあります。
真ん中の木がアクリルだと思ってください。枠になってますよね!
このタイプは裏側からしかアクリルが抜けないので、ドアや外れてしまっては困るところに使います。
お分かりでしょうか?枠の内側が斜めにカットされています。
こうすることによって見栄えもよく、また生地の張り込みも楽になります。
そして今度はこんなドリルを使います。
外側が丸くカットされたのがお分かりでしょうか?
こうしておくと、内張りと接着してパテを盛るときに自然なラインが出しやすくなりますね。
枠自体は完成しました。今度は内張りパネルをこの枠と同じ大きさでカットします。
それを車両に組み込んだ状態で接着します。
なぜ車両に組み込んで接着するかといいますと、取り付けた状態とそうでない場合では内装のたわみが違うからです。
取り付けた状態で接着すれば、はずして元に戻してもちゃんと組み込めます。
ここまで見て下さった方、ありがとうございます。いくらなんでも長すぎるというご不満があればご連絡ください。
今後は自粛したいと思います・・・・。
でも、カスタムとはどういうものか、少しでもわかっていただければと思います。自分も工具なしにはこんな枠は作れませんが、考え方によって格好よさや整備性は簡単に変わってしまいます。
毎日これが何mmの木だからどうのこうのと考えているのが自分の日常です。
もし好評だったらまたほかの作業でこんなブログを書いてみたいと思います。それでは~!