日本は四季があり、湿度がその時期に応じて大きく変化するお国柄です。
とにかく、他国に比べるとジメッとしているので、日本の建築は【いかに湿気を外に逃がすか】を計算した上で作られているのです。
では、北米や北欧などの建築はどうなのかというと、あちらの気候は日本よりもずっとカラッとしてるので、湿気対策はほとんどの場合、重視されていません。
防湿対策を施したとしても、滅多にそれが意味をなすことはないので、あちらの建築は基本的に【防湿対策にはそこまで力を入れなくても何とかなってしまう】のです。
では、日本の国土と輸入住宅の相性は悪いのかというと、ハッキリ言ってしまうと、本来の輸入住宅との相性はあまり良いとは言えないかもしれません。
何しろ、耐震性には力を入れていますが、湿度に関してはそこまで力を入れなくても何とでもなってしまう国に生まれた住宅です。
日本で建てる場合はそれなりに防湿対策を施すので、本来の輸入住宅特有の短所はカバーされているのですが、何の防湿対策もせず、日本の国土になじませるための工夫を一切しないとなると、輸入住宅と日本の国土との相性はどちらかといえば【悪い】のです。
何にせよ、いかに防湿対策を施すかということが重要となってくるので、湿度が高い場所(静岡県の大井川周辺は、特に注意が必要です)に建築される方は、十分に注意するようにしましょう。