ナナハンという昭和のBigバイク -2ページ目

ナナハンという昭和のBigバイク

ナナハンという昭和のBigバイク

Z2初期型の思い出話しはたくさん有ります。

カワサキの販社にいた時代大人気を得たZ2でしたが、初期販売車(火の玉タンク)は結構トラブルが多かったですね。(w_-;

クレームで多かったのはシリンダーヘッドガスケットからのオイル漏れでした、酷いものでは3,000Kmも走らないうちにオイルが漏れだしてガスケット交換を余儀なくされたものです。



最初のヘッドガスケットは4気筒一体型のものでしたが、オイル漏れが多発したので途中から左右別体になりカムチェーントンネル部はゴムのリングシールになりました。



(写真は後のリプレース品でメタルガスケット)

CBは一枚もののガスケットでそんなにオイル漏れを起こさなかったのですが、Z2は加工精度の問題かヘッドの強度など設計上の問題なのかは解りませんが、5,000Kも走るとオイルがよく漏れたものでしたね。A=´、`=)ゞ

このオイル漏れのおかげで e-爺はDOHCエンジンというものを覚えました、それまでのカワサキは4サイクルエンジンといえばW1のOHVしか有りませんでしたから。

メーカーが違うのでCBのSOHCエンジンを経験しないで、いきなりDOHCエンジンで4サイクル4気筒エンジンの勉強でした。(;´▽`A``

そう言えば当時はバイクも車もツインカムと言わずDOHCと言っていましたね、DOUBLE OVERHEAD CAMSHAFT(ダブル オーバーヘッド カムシャフト)の文字が誇らしげにサイドカバーなどに書かれていました。ヽ(゚◇゚ )ノ



CBがSOHCだったのでZ2はDOHCを前面にだして、高性能高出力をうたっていたのでした。

ちなみにZ2初期型のスペックは

空冷4ストロークDOHC2バルブ並列4気筒

内径x行程  64mm x 58mm  圧縮比 9,0:1 最高出力 69ps/9,000rpm 最大トルク 5,9kg-m/8,500rpm  

CBより2psパワーが上回り9000rpmとCBの8000rpmより、1000rpm上で最高パワーを発揮するエンジンでした、ただ最大トルクはSOHCのCBの方が若干上回っていました。

2psのパワー差しか有りませんがエンジンのレスポンスや、高回転域の伸びはやはりZ2の方が上でしたね。(^-^)/



話がアチコチ飛び纏まりの無い e-爺です。(;^_^A

昭和のBigバイクも前回からナナハン第2世代といいますか、Z2の思いで話しなどをあやふやな記憶をもとに書いています。

そのZ2で思い出した事をひとつ、



メーカー配布のカタログに最高速度が表示されていた時代で、火の玉カラーの初期のZ2には220Kmまで表示するスピードメーターが付いていました。(途中から200K表示になった気もします、最初期には240Kmの表示だったと言う人もいますが、多分それは量産試作車か何かで市販したものは無かったと思っています。)(;´▽`A``

このメーターがZ2を買ったお客とのトラブルの元で、「オレのバイクは200Kmしかスピードが出ない」というクレームを言って来る人もいました。(゚_゚i)

サーキットも無い田舎でそんなスピードどこで出したことやらでしたが、カタログに最高速を書いているのでそんなクレームが結構ありました。

当時はそんなクレームにも適切に対処しなければならず、もう時効なので言いますが実際 e-爺も某所で最高速トライアルをした事が有ります。(;´Д`)ノ

試すと走れる距離が長ければ実際メーター上は200Kmオーバーは可能でした、ただし200Kに達するには減速区間も入れて距離が2Km程無ければ無理でしたね。

カタログの最高速表示はメーカーの優秀なテストライダーが高速テストコースで計測したもので、一般道では条件もことなるしカタログ表示通りスピード出そうと云うのは無理が有ります。

ましてや度胸一発レッドゾーンまでブン回して走るだけで、ピークパワーとか何も考えない走り方では200Kオーバーは無理でしょう。(^-^)/

そんな乗り方をするヤツラが暴走族と呼ばれる連中ばかりでなく結構いまして、それが死亡事故につながると規制が入り最高速の表示はしなくなりました。

スピードメーターも何時頃からでしたか忘れましたが、180Km表示に制限されたのでした。

いや昔話とはいえ公道で200K出そうという方がそもそも無理、今の高速道でもそんなスピードで走るのは違反になるだけでなく、危険な行為なので絶対許される事では有りません!!。

決して良い事褒められる好意では有りませんがそんなテストもしたものです、伝説の某レーシングチームの六○山トレーニングとかやっていた時代でも有りました。

昔の田舎は何日も車が1台も通行人もタヌキすら通らない道が有ったには有りました、そんなド田舎の道路で無謀な試運転をしていました。

またそんなテストをする様に指示する上司も上司で、「気を付けてテストしてこい」の一言で走らされたものでした。(。>0<。)

今思えば若かったのも有りますが上司命令とは言え、あんな危険な事をよくやっていたものだと背筋が凍る思いがしますね。(そんなひとはいないとは思いますが、良識の有る方は絶対やってはいけませんヨ!飽くまでも昔話ですから)Y(>_<、)Y  
 ・・・・つづく




毎度  e-爺です。(*^▽^*)

衝撃のデビューを果たしたカワサキのZ2ですが、記憶が定かでは有りませんがデビュー直後はZ2とは呼んでいませんでした。



当時のメーカーカタログにはROADSTER KAWASAKI 750-RSと書いて有り、900は勿論400などのRSのシリーズ販売がまだされていませんでしたので、我々もRSとか単にZと呼んでいました。

但し型式は確かにZ2で我々も400RSが発売されてからは、区別するため750ZとかZ2と呼ぶようになったと思っています。

翌年カラーチェンジした2型に当たるZ2のカタログにも750RSと有り、メーカーの正式な販売名称はKAWASAKI 750-RSなのです。(ノ゚ο゚)ノ

まだナナハンと言う名称も無く一般にもZ2と呼ばれる様になったのはいつ頃からだったかハッキリ覚えていませんが、世間的にZ2と言って通る様になったのは例の漫画が人気になってからでは無かったかと思っています。??

後日談ですが、当時販売を担当していた先輩と酒を飲んだ時、当時のZ2ブームを懐かしんで話が盛り上がったのでしたが、やはりその先輩もZ2では無く750RSとかRSと言っていましたので、たぶんその当時はRSと社内では呼んでいたのは間違い無いと思います。(^人^)

まあ呼び方はどうであれ販売直後は売れに売れましたね、e-爺がいた販社でもバックオーダーをかなり抱えていた記憶が有ります。

果ては2型の俗に言われるタイガーカラーになってから、火の玉カラーが欲しいと言うお客さんが多くて、中古車でも良いと言うのでワザワザ東京などから中古を仕入れて売ったものでした。

おまけに俗にZ2ミラーと呼ばれたバックミラーが人気になり、新車添付のミラーまで知らない内に無くなる始末で納期が遅れると問題になった事も有りました。

いや~、古き良き時代の思い出話でした、余談になりますが当時はバックミラーは右だけでOKで、車検も右ミラーが付いていれば通った時代です。(*^▽^*)  つづく・・・。