国内3大メーカーの中で唯一ドラム専業であるパール。
ドラムを始めてから、大学の部室に置いてあったセットを除けば、なぜかずっと縁がありませんでした。
当時の私にとって、パールといって思い浮かぶのはキッスのピーター・クリス。
でなければ、つのだ・ひろ氏を初めとする国内ジャズドラマー。
そんなイメージでした。
オークションをチェックしていると、やはり数が多いのはパール。
一度パールも叩いてみたいな、と思い始めて興味を引いたのが単板メイプル・シェルのCL5314D-BRです。
イメージカラーはこのリキッド・アンバー・ラッカー。
フープとスナッピーはブラス、パーツ類は金メッキというキンキラの仕様。
入手したのはネームプレートの文字が塗装されておらず、凹凸で表現されているもの。
したがって離れると文字が読めません。これは初期型のようです。
この単板メイプルがリリースされた頃はタマも単板を作っていましたが、パールは工場を台湾に移した今もずっと作り続けています。
国産らしいというか、混じりけのない、純度の高いサウンドだなというのが私の印象。
結構チューニングが難しくてすぐに手放してしまいましたが、これだけ厚みのある単板をシェルに成型するというのは技術の要ることですから、これからも作り続けてもらいたいものです。
ちなみに当時のドラムマガジンの比較テストでは、5インチ・8テンションのスチールフープ仕様(パーツもシルバー)をイチオシしていました。
中古で出るのは大概ゴールドパーツ仕様なので、見かけたら入手するのもいいかもしれません。