家内とシャングリラⅢを見に行ってきました。
ユーミンのライブに行くのは最初のシャングリラ以来で、バイトで行ったのも含めて通算4度目です。
会場はその時と同じ名古屋レインボーホール(ネーミングライツで今は日本ガイシホールになっている)ですが、今回は大ホールではなくアリーナでした。
シャングリラのときは長方形の会場で真横から見る席でしたので、ショーは素晴らしかったものの、イマイチ気分が盛り上がらない面もあったのですが、今回は円形でホール自体もあまり大きくありませんので、どこからでも距離がさほど遠くなく、同じように見られるのは嬉しい配慮だと思います。
名古屋公演のスケジュールが長くなっているのも、1回当たりの収容人数が限られているからでしょう。
チケットは生協で購入したのですが、アリーナ席でしたので「ユーミンの表情まで見えた」と喜んでいました。我々の周りの人もどうやら生協で買った人たちのようでした。
ユーミンがMCで話したように、シャングリラⅢはストーリー性を強く出していて、選曲もそれに沿ったものになっていました。
異国情緒を感じさせるものや、イメージを膨らませたようなもの、スケールの大きなものが中心で、日常的なものをテーマにした曲は含まれていませんでした。
まあ、シャングリラのセットで「卒業写真」や「DESTINY」をやるわけにもいきませんから当たり前ですが。
オープニングは「グレイス・スリックの肖像」で、ずいぶんシブいところからスタートするなと思いましたが、最近のコンサートではあまり演奏されなかった曲がいくつかありました。
ショー自体はさすがユーミン、期待を裏切りません。
セットにしてもキャストにしても、まったく手を抜いたところがありません。
この辺が彼女の人気を衰えさせない大きなポイントでしょう。
しかし観客の年齢層がずいぶん高くなっているのは意外でした。
ユーミンは幅広い層にファンを持っていますが、40代後半にさしかかろうとしている私よりも上の方が目立ちました。特に母と娘という組み合わせが目に付きました。
3歳未満無料ということで小さな子供連れもおられましたが、
イマドキの若い女性が非常に少ない。
つまり、新しいファン層を獲得できていない。
結婚したばかりの妻と見に行ったときは私の同世代ばかりでした。
20年近くたった今、ファンもそのまま歳をとっているだけなのです。
音楽というものは時代と切れない関係にあります。
時が経っても音楽だけ次の世代に移行するというのはまずありません。
いくらストーンズでも、ライブにティーンエイジャーが押し寄せることはもうないでしょう。
ユーミンは偉大なアーティストではありますが、今の「旬」ではないことを実感させられました。
いずれ今のようなカタチでのツアーはできなくなるでしょう。
そろそろ新しい展開を見せて欲しい。
グッズ売り場にニューアルバムのポスターがありましたが、
またベスト出すの?
定期的に何かリリースして注目を集める手法はもう止めた方がいいとおもうのです。
何年かかってもいいから、アルバムはじっくり作って欲しい。
もしくは、たまにはプロデューサー代えてみるとか。
ずっと音作りが一緒だし。
でもダメか、プロデューサーは旦那だもんな。