今日は、第12ハウスです。
第12ハウスを本で見てみると、人生の最終的なエッセンスを作り出す、奉仕と犠牲、隠れたもの、溶解のハウス、秘められたものを表すハウス、内面、秘密のハウス…などと表現されています。
【第12ハウスのキーワード】
隠されているもの、隔離された場所、魔女や魔法使い、不幸、無意識の行動、過去、抑制、隠蔽、秘密、霊界、高次元の奉仕、etc…
ナチュラルサインは、魚座になります。
キーワードを見ても、魚座っぽい、魚座の支配星の海王星っぽい感じではあります。
第6ハウスと対になるハウスということは、労働の対極は労働からの解放で、健康の対極は肉体からの離脱を意味するのでしょうか。
第12ハウスを人生に例えてみていくと、「全ハウスの最後の段階なので、第1ハウスからずっと続いてきた経験のすべてが、ここで統合されなくてはなりません」とあります。
大人としての人間の完成は、第10ハウスが示していましたが、第10ハウスでの人格や能力は、会社とか組織のような特定の場でのもので、そこから切り離されると何も残らないものです。
第11ハウスでは、特定の場でしか成り立たない自己像というものに危機感を感じ、いつでもどこでも通用するような対応力のある自分を育てました。
そして、第12ハウスでは「その仕上げのようなもので、これまでの経験のすべてを総合的にまとめて、どういうことに真の意義があるのかを考えるハウスになります」とありました。
達観しないと辿り着かなさそうですね。
第6ハウスでいう「奉仕」や「労働」が、社会に出てゆく自分を調整するための目に見える奉仕や労働であるならば、第12ハウスでの行いは、自分のためでも他人のためでもなく、対象が目に見えているわけでもないけど、巡りめぐって奉仕していることなのかもしれません。
道端のごみを拾うのもそうですし、定食屋さんで、次の人のために代金を払って、食事代の無料チケットを置いていったり、また一時間無償で働いた分、次の人に無料チケットを置いて行ったりするシステムがあるお店をテレビで見たことがありますが、こういうのが第12ハウス的なのかもしれません。
全く知らない人のために、名乗るわけでもなく行う行為は、自他ともにじんわりとした喜びを感じることもできるでしょう。
実占では、第12ハウスに天体がある人は、表から見えにくい世界で、もしくは内なる幸福のために、その天体を使うとよいとありました。
また、第12ハウスのカスプのサインから、困ったときの逃げ込み場所(隠れ家)などを読み取ることもできるようです。
それでは、また明日