あの日。
最愛の人が、遠く遠くに行ってしまったあの日から、
私はいつも、空を見上げて生きてきた。

空。
高い空のうえの
そのまたうえの雲。

雲のうえの宇宙の果てまで。


あのとき
ここではないどこかにいた私が、必要としていたものは音。


毎日CLUBに行っては
ミラーボールをみあげ
ミラーボールのうえの
暗闇をみあげ
両手をうえへうえへと挙げて
掴もう
掴もう、としていた。

なくしてしまった大切なもの。




いまはもう空ばかりを見てはいない。