ルンタ・タルチョ
兄宅に、2本目のタルチョを、たなびかせた。
秋風に、ユラユラ揺れている。
決まった5色の1枚1枚の旗に、ルンタという馬が描かれている。
ルンタが、風に乗って願いを運んでくれるのだ。
そんな秋の夜長、
映画「シティー・オブ・メン」を観てきた。
ブラジル・リオ・デ・ジャネィロ郊外のスラム街、ファーヴェーラ。
貧困、麻薬、暴力、・・・・・・世界で1番陽気な地獄・・・・・・。
その街の丘の1つ、デット・エンド・ヒルで育った、2人の少年、
アセロラとラランジーニャ。
兄弟のように育った2人。
18歳になったアセロラは結婚し1人の子持ち。
一方、ラランジーニャは父親探しをしていた。
そんなある日、2人はギャング団の抗争に巻き込まれる・・・・
2人は敵同士になってしまうが・・・・・・。
ブラジルの貧困、暴力、麻薬・・・・
いろいろなことが同じ地球で起きていることだと思い知らされる。
話は少年2人の友情、絆の話だ。
この地獄のような街で、必死に生きている彼らを、
ずっと「生きてくれ」と願いながら観ていた映画だった。
今、ブラジルスラム街で起きていることを知るためにも、
おっさん、オススメです。
ついつい体に力が入ってしまった、映画です。