富士山をなめてました。5 | 畑とポストカードと旅と

富士山をなめてました。5



甥っ子次男と2人で、先に行った父と甥っ子4人を追って、


ひたすら富士山を下る。


一歩、一歩、


ズルッ、ズルッ、ズルッ、


砂と砂利なので、一歩一歩がズルズル滑るのだ。


結構、下りも大変だ。


そう思うと、父と高山病の甥っ子4人に、早く追いつかないとと思うのだが、


なかなか追いつかない。




下ってくると、分岐点がある。


出発地点の山梨県側の「河口湖口」に戻る道と、静岡県側に行く「須走り口」だ。


その分岐点に来たら、ツアーの団体さんが、看板のところにたくさん座っていて、


おっさんは看板に気づかずに、間違って須走り方面へ行ってしまった。


「ここが分岐点だよ」


甥っ子次男が、直ぐに呼び止めてくれたので、間違わなかったが、


父と甥っ子4人は間違っていないか心配になった。


何度も携帯に電話をしたが、繋がらないので、信じて河口湖口に帰るしかない。


甥っ子次男と、下って下って、ひたすら下って、


ヒザがガクガクなって、2,3回踏ん張れず転んでしまった。



6合目から、甥っ子次男が、


「先に行って、見てくる」


と走って行ってしまった。元気なもんだと感心した。若いって素晴らしい。


甥っ子が5合目の駐車場に着いて、30分位して、やっとおっさんも下山出来た。


(下りは3時間半くらいか。でもヒザがガクガクで踏ん張りききません)




結局、父、甥っ子4人は河口湖口に下山していなかった。


30分ほど待ったが、「きっと須走りに下りちゃったに違いない」と判断。


須走りに居ることを祈って、みんなでミニバスに乗り、


有料道路を通って、静岡県側の須走り口5合目を目指した。



須走り口3合目くらいをミニバスで向かっている時、姉の携帯が鳴った。


「みんなで須走り5合目にいます」


甥っ子長男からの電話だった。


良かった。みんなホッとした。


直ぐに5合目に到着。4人が笑顔で待っていた。


父、おっさん、甥っ子4人の富士登山は、無事終了しました。




番外編に、つづく