ガチ・ボーイ
映画「ガチ・ボーイ」を観た。
何が良いって、北海道、札幌周辺のロケだった。
ある日、事故で頭を打ち、「1度寝てしまったら、寝る前までのことを全て忘れてしまう」病気になった青年が、
大学のプロレス研究会に入部する。
みんなに、記憶が無くなることを悟られないように、毎日の出来事をメモとポラロイド写真で記録して、
毎朝起きては、分厚くなったメモノートを最初から目を通して、
1日が始まるという日々を過ごしていた。
学生プロレスは、筋書きがあるショーがメインのプロレスだ。
だが、記憶がない彼にとっては、段取りが覚えられなくて、ガチンコ試合になってしまった。
そんな、ガチンコプロレスが大人気になり、その時ちょうど見ていた、
学生プロレスチャンピオンの「シーラカンス」の目に止まる。
やがて、メインイベントで、「シーラカンス」とタッグ戦をやることになるのだ・・・・。
司法試験の1次に受かった頭の良い彼が記憶喪失になり、絶望感でいっぱいになる。
日記には「死にたい」と何度も書かれていた。
父にとっては、自慢の息子だったから、記憶喪失になった息子を認めてあげることが出来ずにいた。
父に息子は「お父さん、ごめんなさい」としか言えなかった。
そんな彼が自分が生きていると感じられたのが、プロレスだった。
彼や仲間の言葉が、おっさんのこころに響いて、ウルウルしてしまった。
おっさんも学生時代は部活動まっしぐらだったので、チームメイトの絆はいいもんだ。
是非、たくさんの人に観てもらいたい映画です。
ちょくちょく出てきた、「中央バス」が、凄く懐かしく感じたし、
この映画の撮影中に「おめでた」がわかったという、サエコさんも重要な役で出演しています。