おっさんの雑貨屋さん3
おっさんの雑貨屋さんは、夜8時までだ。
夕方になると、仕事帰りのお客さんが来てくれる。
今日は20代の男性2人組みだ。
1人が彼女のプレゼントを探しに来たようだ。
「どうしよう、趣味わかんないぞ。どんなのが好きなんだ?」
と商品を見ながら考えている。
もう1人は何も言わない。本人が選んだ物がいいと思ってるんだろう。
あれこれ見て、考えて、
彼女がどんな物が好きなのか思い出したり、推測したり、そんな時間がいい時間だ。
彼は候補を何点か絞りだした。アクセサリーにしたようだ。
「これは、女性に人気がありますか?」
「はい、ありますよ」
彼の頭の中に、だんだんプレゼントのイメージが出来たみたいだったので、あれこれアドバイスするのはやめました。
彼は、ネックレスとピアスを選んでくれた。シンプルで可愛くて、一緒に身に着けるといい感じで、お洒落だ。
簡易包装しか出来ないと伝えると、明日、箱と包装紙を買って、自分で包むとの事。
そんな気持ちが彼女に伝わればいいなあと思った。
いいカップルになってほしいと、応援するおっさんでした。