クワイエットルームにようこそ | 畑とポストカードと旅と

クワイエットルームにようこそ

映画「クワイエットルームにようこそ」を観た。


松尾スズキの同名小説を、自分で監督した作品だ。


「クワイエットルーム」とは、精神病棟の閉鎖病棟のことだ。


内田有紀の役はライターさん。彼女は自殺祈願者と思われ精神科の閉鎖病棟に入れられるのだ。

そこで、いろいろな人に出会う。 ( 女性病棟なので女性ばかりなのだが、)


内田有紀はじめ、蒼井憂、大竹しのぶらが女優魂を発揮。思わず「凄いなぁ」と関心してしまった。


ネタバレしない様に書きますが、


ライターである内田有紀が、ある日アルコールと薬の過剰摂取で意識を失い、気が付くと精神病棟の隔離室のベットに縛られ身動きが出来ない状態になっていた。何故ここに?と思い出そうとするが、思い出せない。

実は彼女はバツイチ。元夫が「残念だ。」と遺言を残して自殺した。

そして全てを失った。というか、そこから逃げ出した。

どうしていいかわからずその日暮らしをしていた時に、人気作家に出会い、そのまま作家の家に転がり込む。この作家役が、クドカン。

クドカンが凄くいい味を出してた。クドカンからライターの仕事を紹介してもらい生活を始めるが、彼女の中の何かが壊れてしまう。

そして、彼女は多量のアルコールと睡眠薬を飲んでしまうのだ。


彼女は精神病棟の閉鎖病棟で、さまざまな問題をかかえた患者に出会い、自分自身を見つめるのだ。



おっさん的には、当たりの映画だった。テンポもいいし、いろいろな複線がストーリーを面白くしてくれる。

内田有紀もクドカンも、みんな凄くいい。面白い映画だ。


輸入雑貨屋さん的だと、人気作家クドカンと内田有紀が一緒に住んでいた家が凄く魅力だ。作家さんの多趣味的雑貨が面白い。壁にはアフリカのお面や動物の頭が飾ってあったりした。物が溢れてるのである。

落ち着かないけど、いろいろな発想が浮かびそうな部屋だ。


おっさん的には身近な人、もしかしたら自分が精神科に行くことになる?なんてことがあっても可笑しくない世の中になっていると思う。


興味を持たれた方、おっさん的に見て、損は無いオススメ映画です。星5つ。