南米アンデス紀行 | 畑とポストカードと旅と

南米アンデス紀行

雑貨屋のおっさんの好きな本に


ロバと歩いた「南米アンデス紀行」と言う本がある。


個人的に大好きなので、紹介します。


著者 中山茂大    双葉社発行

1998年10月31日発行




近くにある書店の、旅行記のコーナーで、たくさん出ている旅本の中から、

この「ロバ」と「アンデス」という文字に目が行き、ちょっとだけと、立ち読みしたら、心奪われてしまった本です。

買わずに立ち読みするには、もったいないと、速攻買って家に帰って、一気に読んだ。

ワクワク、ドキドキ、

こんな旅もいいなあと思える旅本です。


簡単に触りだけ。


『作者はロバを連れて南米を旅するぞと、ボリビアに行くのですが、何もしないまま2ヶ月が過ぎてしまう。

これはいかんと、立ち上がるものの、それまでに買ったギターなどの荷物で身動きが出来なくなってしまいそう。

そこで、リアカーを購入。

旅をするのだけど、やっぱり、ロバと旅をするのだと、2頭のロバを購入。1頭は荷物、もう1頭は自分が乗るため。

さあ、旅が始まったと思いきや、重い荷物を載せたり重労働で、2匹のロバが逃亡。

これでも、諦めずまたロバを購入。

「かっとび君」と名づけたロバ君は歩くのも早かったが、逃げるのも早かった。

3頭のロバが逃亡したのだ。』


そして3度目にやっと307日間をかけ、5700キロを一緒に旅するロバと出会うのです。


本文から

『挑発的な目つきで私を睨んだ。

「なんだよ。なんか文句あんのか」

ふてぶてしい態度だ。たっぷり5秒ほども睨み合ったろうか。その不届き者のロバは、

「ブヒヒッ」

と鼻を鳴らしてそっぽを向いた。


中略


「あいつにする」

これが後々、ウスアイアまでの10ヶ月苦楽を共にした、おそらくボリビアで1番不幸なロバ「パブロフのぼる君」である。

このふてぶてしさ。威嚇的な視線でご主人様を睨みつけるそのふてぶてしい態度を買ったのだ。


宝くじなみの確率で貧乏くじを引いたパブロフのぼるくんは、家族と別れるのを嫌がり、ミルカの家まで引っ張っていく途中暴れまくった。』




これから、旅が始まったのだ。因みに「パブロフのぼるくん」はメスロバです。

作者は旅の間、いろいろな出会いをする。楽しく、笑えるいい出会いもあるば、強盗にあったりもする。

どんなときも、パブロフくんといっしょなのだ。それがいい。面白い。


「あとがき」で作者が4年後、パブロフのぼるくんに会いに南米チリを訪れるが、、、、、。


読んでみてください。おっさん的には泣けました。



プログに紹介しようと、ちょこっと読んでみたら、おっさんの旅心に火が付きそうになった。いかんいかん。


「旅はいいなあ。」