(この記事はODを推奨・肯定する記事ではありません。ODは良くないので辞めましょう。)

八月九日 金曜日

 昨日からわたしは富山県にいる。大学のオープンキャンパスのためだ。
愛知県名古屋市から遥々、わたしが薬についてより深く学ぶための大学を見に来た。

一泊二日で一日目は観光、二日目はオープンキャンパスに行くスケジュール。

今日は二日目。

 オープンキャンパスに行く予定であるというのにわたしは徹夜明けで疲弊しきっていた。
といっても不眠ではなく、入浴前に金パブを10、風呂上がりに追加で10ほど飲んだことが原因だ。
 その間何をしていたのかと言えば特に生産性のない落描きと学園アイドルマスターに耽っていただけである。

夜が明けてくると薬が効いて椅子に座っていられなくなり、ベッドに横たわって今朝まで起きていた。

 やがて六時になると母親からのLINE電話、父親のノックで騒がしくなり、徹夜OD明けの聴覚過敏に悩まされることに。 
 仕方なく起きてメイクをすれば体調は良いとは言えないけれど次第に眠気は冴えてきた。

慌ただしく準備を終えて急ぎ足で宿を出たはいいものの、バス停が分からない。
どこにバス停があるのか、どれに乗ればいいのか、何時までに乗れればいいのか、何一つわからずイライラしながらグーグルマップと格闘。三十分ほど彷徨いてやっとバスに乗れた。

 富山駅に着いてからも電車の乗り場がわからずイライラが治まらなくて駅で追加の金パブ5を飲んだ。絶対に富山には住みたくない。

 昨日断薬すると決意したのに、あの覚悟とやる気はどこへ行ったものか。
どうしてわたしはこんな文章を書いているんだ。情けない。あまりにも自分が愚かしくて情けなくて、生きていることが恥なのではないかとさえ思えてきた。
 おまけにピンメジまで購入済み。なんのギャグだよ。
自己と勝手に創り出したイマジナリーな他人に責めたてられながら電車に揺られていた 

 駅で降りると丁度よく大学直通のバスがきており、今度こそ迷わずに乗車。そんなこんなでやっと大学についた。

 教授の長ったらしいお話を聞いているとうとうとしてしまうのでエスタロンモカを2入れた。金パブも入っているので口がとにかく渇く。大学構内で貰った小さいペットボトルのお茶はすぐになくなってしまった。予め水筒に入れてきた水も半分ほど飲んでしまった。

 大学紹介のプレゼンテーションが終われば模擬講義が始まった。ふむ、ふむ……わからんな。と思いながらうとうとしていた。
 
 薬がどうとか睡眠時間がどうとかじゃなくて授業自体が高度な内容で理解が追いつかなかった。
わたしが学びたいのって本当にこれなのか。
 絶対に違う。この大学に通う意思は全くなくなった。

なんか違うと知れただけでも来た意味はあるのでいいか。