丸太町駅(京都市営)から歩いて5分の場所にあるお店。
ステファン パンテル氏は南フランス・プロヴァンス出身。
現地の数々の星付き店で腕を磨いてきた実力者で2001年に家族とともに来日。
京都を拠点にシェフを歴任し、2006年祇園「KEZAKO」のシェフを経て2012年2月、自らの名前を冠した同店をオープン。
元々お父さんがシェフだったこともあり、子どもの頃から星付きのレストランなどにも行っていたそう。
門を抜け、アプローチの先には小さな庭と築100年を越える京町家をモダンにリノベーションした一軒家が。
温かな雰囲気を醸しだす設えで、「おー、ここで今日はフレンチか」と期待が高まります。
2ヶ月先までの予約解放で、早い段階での予約だとすんなり予約は可能。
ちなみに電話予約も全てステファン氏が受けているが見事な日本語。これはすごい。
所要時間3時間。訪問時食べログ4.17(BRONZE、フレンチ百名店)
気付かず通り過ぎてしまいそうな佇まい。周りの雰囲気ともよく合っている。
こういうアプローチってテンション上がるんだよね。
めちゃくちゃ和の雰囲気なのに見えている個室がいかにも洋で面白い。
軽く燻製したホタルイカとソーセージ 付け合わせにレンズ豆 バルサミコビネガー うずら卵
ドリンクの準備等もあり、1皿目出るまでに25分、、
混ぜたり好きなように食べるが味自体はとても美味しいなーと楽しんでいたら横の男女(カップルか?)が衝撃の一言。
「彼女のソーセージの数が僕より少ないのでちゃんと同じ数のせてください」
言われた瞬間のシェフの「え、どういう意味ですか?」が全てを物語ってる。意味不明。
出された瞬間数えたのも謎だし、ていうか彼氏、ソーセージくらいあげたらどうなん?
結局、足してくれと3分くらい粘ってシェフにいうのでまた調理してのせてあげてた。不穏なスタート。
ツレは「あの人アタマおかしいの?」と。いや、聞こえる大きさの声で言わないで、、笑
パン
フォアグラのコンフィ 奈良漬け巻き 南国フルーツソース
スペシャリテ。フォアグラのコンフィを奈良漬けで巻き、一週間寝かせて仕上げる1品。
かなり有名な1皿でものすごく期待していたが美味しい。
合わなさそうな組み合わせなのに食感のコントラストやソースをつけた時のまとまりがすごい。
和と洋が見事に調和したまさにスペシャリテとしてふさわしい1品。
パン
春菊とアーモンド、菊芋のスープ
スープの上に海老の殻の出汁のゼリーを、そしてその上に焼いた海老やアーモンド、春菊など
食べてはっきり分かる春菊感、すっかり春だねー。うまくまとまったスープにアーモンドがいいアクセント。旨い。
アスパラと生ハム
ローストしたくるみクリームとブラッドオレンジ、赤ワインビネガー、くるみオイルのソース
ここでどーんとシンプルな料理が登場。正直アスパラも生ハムも普通だったけどくるみクリームが美味い。
パンにいっぱい塗って食べたいな。と思ってたらパン出てきたからいっぱい塗って食べた。笑
パン
タイ あさり モンゴウイカ 白バイ貝 アリオリと白味噌のソース 自家製山椒オイル
フランスの鍋料理をアレンジしたものだそう。アリオリと白味噌ってこんな合うんだってくらいソースが好み。
七谷鴨 手前に胸肉と奥に2日間塩漬けし1.5日コンフィ下もも肉
もも肉の下に甘酸っぱいソースで煮込んだ大根と右上にはポレンタ、下にはっさくで作ったチャツネみたいなもの
もっとがっつりしたメインかと思いきや上品なメインが登場。
薄く切られた胸肉は思ったより旨みがありこの量で十分。またもも肉もお酒によく完成度だなー。
蕗の薹のスフレ いちごのシャーベット
デザートの中でも1.2を争うくらい大好きなスフレがまさかの蕗の薹とコラボ。笑
チョコとか無難なのにしてよ!と思いつつ食べると、いやこれめちゃ合うやん。
蕗の薹の苦味と周りについたシュガーが絶妙な味に仕上がっている。
いちごはいちごでちゃんと酸味のあるもので美味しいしすぐ食べ終わった。
プティフール
どれも風味豊か。特にトンカ豆の生チョコが特に紅茶に合う。
最近トンカ豆よく日本でも提供されるけど、香りが独特だから苦手な人も多いだろうなー。
食後の飲み物
コーヒーor紅茶から選択。ここでまた横のカップルの男性が女性に1言。
「さっすが、俺の1番好きな紅茶分かってるよねー、知ってる?これイングリッシュブレックファスト。」
「へー、何の紅茶」「えーっと色々!」そう言ってWikiで調べ始め大声で説明し出した。笑
ツッコミどころが満載すぎてもはや笑える、と思っていたら横でツレが
「きちんとしたフレンチ行ったことないならせめてもう少し静かに食べろ」と。誰かが指摘しないといけないんだろうね。笑
家族との食事や落ち着いた友人とのご飯、デートでそうぞ。













