JR芸備線の存廃が取り沙汰される備後庄原~備中神代間ですが、路線再生のためにはダイヤ改善、25キロ制限解消など、やるべきことは多いです。ただ、沢山の工事や調整が必要な難題です。

 

ですが、現状のままでも、利用を増やせることに気付きました。

 

何と意外なことに、広島駅から日帰りで、全線を乗ることができるのです!

 

広島県という所は広島市近郊と備北エリアとの人的交流が薄く、「備北はとても遠い所」と思われていると察します。ましてや、「芸備線の山間区間に乗るなんてとても無理」と考えている広島市民は非常に多いと思います。

 

ですが、可能です。芸備線は列車本数は少ないですが、乗り換え接続時間は短いからです。

 

例えば広島駅を朝に出て三次方面に乗り、どんどん北上して新見に行き、伯備線で南下して倉敷で乗り換えて山陽本線普通列車で広島駅に戻るルート。…これは、広島駅11時2分発、新見駅16時9分着、最後の広島駅帰着は20時57分となります。

 

逆に広島駅から先に山陽本線で倉敷に行って伯備線で北上し、新見から芸備線に乗ってどんどん南下するルート。これは広島駅を(平日)8時49分、(土曜休日)8時48分発。最終的な広島駅帰着は平日18時14分、土曜休日17時30分となります。

 

いかがでしょうか?「芸備線は不便過ぎて乗れない、宿泊しないといけない」という常識?をひっくり返すこの事実。世の中に大々的に広めていって多くの人に知ってもらい、広島市や東広島市西条の人など多くの人にお気軽な日帰り旅行を考えてもらえたら、どんどん芸備線利用客が増えるのではないでしょうか。

 

※なお、2番目の先に山陽本線に乗るルートは新見駅での乗り換え時間が3分しか無いですので、伯備線列車が遅延すると芸備線乗車は難しくなりますが…。

 

緑豊かな中国山地の風景、清流の風景、山間の真っ只中で賑わう備後落合駅。ぜひ、都会の喧騒からリラックスできる日帰り旅をどうぞ!